浦沢直樹、弱ペダ作者のペンさばきを絶賛「漫勉史上最速」

2022.2.24 07:15

浦沢直樹(左)と渡辺航(右)(C)NHK

(写真7枚)

NHK Eテレ『浦沢直樹の漫勉 neo』の新シーズン放送が決定。放送に際しておこなわれたリモート会見で、プレゼンターをつとめる漫画家・浦沢直樹が番組の魅力について語った。

『漫勉』は、漫画家の制作現場にカメラを設置し、作品が生まれるまでを追ったドキュメンタリー番組。普段は表に出ることがない作業風景が見られるということで、漫画家からの注目度も高い。新シーズン初回となる3月2日の放送には、人気漫画『弱虫ペダル』の渡辺航が登場する。

「作家さんがペンを使うスピードを見てしまいます。ペンのスピードによって作品のムードも変わりますよね」と、漫画家ならではの注目ポイントを会見で明かした浦沢。渡辺のペンさばきについては、「スピード戦や自転車の躍動感を表現する際のペンの動きは、『漫勉』史上最速だと思います」と評した。

2014年にパイロット版が放送されて以来、さいとう・たかをやちばてつやなど名だたる漫画家たちの制作風景に迫ってきた同番組。番組に携わることで浦沢自身が受けた影響も大きいといい、「西炯子先生のように『瞳が命!』と瞳を描く先生を見てから、『やはり瞳は大事にしないといけないな』と思うようになり、これまでより丁寧に・・・描き方が変わりました」など振りかえった。

最後に浦沢は、「創作現場に入ることは作品の深いところを見つめるきっかけになる。これまで何気なく読んでいた作品を再読する機会になりましたし、みなさんにもそう言ってもらえるとうれしいですね」と、番組の見どころを熱く語った。

NHK Eテレ『浦沢直樹の漫勉 neo』の初回放送は、3月2日の夜10時から。9日は青池保子(『ケルン市警オド』)、16日には新井英樹(読切『パンゲアね』)の計3本を放送予定。

取材・文/つちだ四郎

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