個性の塊・藤井フミヤ「誰の真似もしなかったから生まれた」
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歌のスタイルは、「誰の真似もしなかった」と明かした藤井フミヤ
「自分たちって、なんて幸せなことをやってたんだろう」
──ツアースケジュールを見ると関西方面が結構多いですね。
京都にも奈良にも和歌山も、もちろん神戸も、関西はあちこち行ってますね。どちらかっていうと俺、西の人間じゃない? なんだか西の人の方から好かれる感じがする。チェッカーズも最初に火が着いたのは、関東より関西が早かったから。なんか、すごく大阪はお世話になってる。人生において。

──地元民としてはうれしい言葉です。昨年から続くこのツアー、2022年になりましたが、とうとうフミヤさんも還暦ですね。
そうそう。50ぐらいで引退するんじゃないのって思ってたから、こんなに長く歌うと思ってなかった。でも、いざ50になると「引退なんてできるわけないじゃん」と思って。
──まだまだやれるぞと。
そう。で、60前になって、「あ、これ引退ないな。この職業は引退がないんだ」って・・・。先輩方を見てると逆に「毎年ツアーやるようになってない?」みたいな。みんな歌えるまで歌うんだなって感じだし、ステージに立ってる方が健康なんだよ。ステージを降りると、ホント玉手箱開けたになっちゃうよみんな。普通の老人になると思う。きっと。
──人から見られているというのは違いますか。
やっぱり歌うためにはそれだけの体力も必要だし、なんかいろんな面でね。だから、ミックジャガーなんかもめっちゃ運動してると思うよ。年齢的にはおじいちゃんだもん。だって、矢沢(永吉)さんにしても小田(和正)さんにしても、ビートルズとストーンズを観て音楽をやり始めてるわけだから(笑)。
──まだまだみなさん元気ですよね。
そうだね。ポップスって言うか、ニューミュージックっていうか、ロックっていうか・・・、日本の先輩方は元気が良いですね。
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──ステージに立つ一方で、制作意欲って衰えないですか?
ミュージシャンってレコーディングが好きな人とライブが好きな人に別れるんですけど、俺はライブ派でレコーディングはライブで使うための道具を作るもの。だからシンガー、歌手ですね。どちらかというと。
──コロナ禍で制限もありましたけど、その時間があるなかで制作に向かうより、歌いたいという思いが強くなったと?
そうだね。そっちの方。なんかね、暗い部屋でチコチコやってるのは余計に滅入って、ウォーキングしてる方がまだいいやって感じ。あんまり絵も描かなかったし、音楽も作らなかったですね。
──自粛期間中に考えさせられることってありましたか?
逆になんか、なんでもいいから出来る事は無いのか、そういうことを考えてましたね。比較的、早く始めたんですよ。世のミュージシャンの中ではまぁまぁ先頭を走って、2020年の秋からライブを始めたんで。やってみないとわかんないって。
ミュージシャンはみんな感じたと思うんだけど、なんて幸せなポジションというか、場所というか、仕事というか・・・にいたんだろう、やってたんだろうって。自分たちの職種ってなんて幸せなことをやってたんだろうなって気づかされたんだよね。

元々お客さんを喜ばせるためにやる移動遊園地みたいなもので、異次元空間を作って盛り上がって、終わったらバンドメンバーとその地方のおいしいものを食べて、酒飲んで、寝て、違うところに行ってまた・・・って、なんとも幸せな仕事。
普通に何十年間も続けてきたけど、それがパッとなくなったときに、俺だけじゃなくてスタッフさんもなんもかんも全員無職。それが俺が動くだけで、それだけの人が動いて、いろんなもんが出来上がっていく・・・。いろいろ考えるものがあったね。
────────
2021年には、すでに関西を含め7カ所を巡ったツアー『十音楽団』。2022年も関西では、和歌山で3月12日、奈良が3月13日、兵庫が4月3日に実施され、2月5日・6日に予定されていた大阪公演はそれぞれ5月2日・3日に振替えが決まっている(払い戻しなど詳細は公式サイトにて)。
『藤井フミヤ コンサートツアー 2021-2022 十音楽団』
日程:2021年11月〜2022年5月
和歌山公演:2022年3月12日(土)@和歌山県民文化会館大ホール
奈良公演:2022年3月13日(日)@なら100年会館大ホール
兵庫公演:2022年4月3日(日)@姫路市文化コンベンションセンター アクリエひめじ大ホール
大阪公演:2022年5月2日(月)・3日(祝・火)@オリックス劇場
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