大阪で本部会議が急遽開催、まん延防止の延長要請を決定

2022.2.17 06:15

急遽開催された「大阪府新型コロナウイルス対策本部会議」の様子(2月16日・大阪府庁)

(写真2枚)

大阪府が、新型コロナウイルスの対策本部会議を2月16日に開催。当初2月20日までだった「まん延防止等重点措置」(以下:まん防)の延長を、国に対して要請することが決定した。

府の新規陽性者数は1月初旬から急増し、一時は1日に1万5千人超と高水準で推移。その後2月15日時点で、直近1週間の前週増加比は0.89倍と減少傾向にあるものの、1日平均1万2000人と高い水準となっている。

そんななか、軽症中等症病床の運⽤が15⽇時点で使⽤率94.1% (確保数3228床、入院患者3036人)とほぼ満床。重症病床は33%(確保数612床、入院患者202人)だが、クラスターの発生など受け入れが難しい医療機関もあり、結果的に運用体制はひっ迫している状況だ。

重症者は新規陽性者の発生から遅れて出てくる傾向にあることから、会議では今後も医療提供体制が極めてひっ迫した状態を継続すると予想。「入院患者の7割以上を占める高齢者を守る対策をさらに強化したい」と、全員一致でまん防延長が決定された。

会議終了後に吉村洋文知事は、「本日要請する。(延長)期間は2~3週間で、ほかのエリアと同様になる」と話した。

取材・文・写真/岡田由佳子

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