安達祐実、棒読み演技に苦戦「どの程度の下手さで演じれば…」

2022.2.22 08:45

女優・美咲すみれを演じる安達祐実 (C)NHK

(写真2枚)

連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(NHK朝ドラ)で、ヒロイン・ひなた憧れの女優・美咲すみれを演じる安達祐実が、朝ドラ出演への思いや自身の役柄について語った。

朝ドラに出演するのは、松嶋菜々子の出世作として知られる1996年の『ひまわり』以来25年ぶり(当時15歳)という安達。「朝ドラは日本中の家庭で朝の風景の一部となっていますし、私自身も日常で子どもが学校に行く準備を手伝いながら観ています。そういう国民的なドラマに出演できるというのは本当に光栄です」と、出演が決まったときを振りかえる。

周りからの反響も大きかったそうで、「ふだん私が出演する作品についてあまり感想を言わない家族も、今回は『すごいね! 良かったね!』と珍しく反応してくれました(笑)。またこれまで私の作品をあまり観てこられなかった方たちや朝ドラのファンの方々からもコメントいただいたりもして、その影響力に改めて驚いています」と明かした。

安達が演じるのは、銀幕の大スター・桃山剣之介(尾上菊之助)のヒット時代劇『棗黍之丞シリーズ』にかつて出演し人気を博した女優・美咲すみれ。ヒロイン・ひなた(川栄李奈)がずっと憧れていた存在だ。自身の役どころについて、安達は「性格が悪いわけではないと思うのですが、ちょっとこじらせていて(笑)、プライドも高いし、自分の置かれた立場を素直に受け入れられないところがある、そういった哀愁みたいなものをすごく感じました」と分析。

また、「芝居に対しても、台本のセリフにびっしりと書き込みをするなど、裏では努力していますが、ただそういう姿を人に見せない。自分が努力しているほどには評価されていないというもどかしさを、ずっと抱えて生きてきた。もろい部分を持っていてそうしたもろさが垣間見えるけれど、それを隠そうと強がってしまったり、鎧を身につけて過ごしてきたんだと思います。そうしたもろさが透けて見える人間像を作れたらすてきな人物になるかなと感じています」と、すみれについてコメントした。

撮影現場で監督にある提案をする女優・美咲すみれ(安達祐実)(C)NHK

18日放送の第77回では、すみれの棒読み演技が話題に。安達は「あまりお芝居が上手ではないという女優の役どころなので、かえって難しいですね。台本に『棒読みで』とあるのですが、どの程度の下手さで演じればいいのか、どこまでやればいいのか悩んでいます(笑)」と苦戦したことを明かした。

今後の展開について、「ひなたがすみれと出会い成長していくとともに、すみれも自分自身を見つめ直すきっかけになり、自分を見据えて生きていくようになります。ひなたとの絆がだんだんと生まれ、立場や年齢を超えて友情が芽生え、お互いに刺激し合う関係になっていく。ひなたと一緒にいることで、すみれもまた変化していく、そうした姿を見ていただけたらなと思っています」と語った。

本作は、朝ドラ史上初となる3人のヒロインが昭和から令和にかけての100年を紡いでいく家族の物語。放送はNHK総合で朝8時から、またBSプレミアム・BS4Kでは朝7時半から。第80回(2月23日放送)では、ひなたがモモケンたちにまつわるある噂話を耳にする。

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