松重豊、共演の川栄李奈を絶賛「耳と感覚の良さには驚いた」

2022.2.27 17:30

伴虚無蔵役の松重豊 (C)NHK

(写真2枚)

連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(NHK朝ドラ)で、大部屋俳優・伴虚無蔵を演じる松重豊が、朝ドラ出演への思いや自身の役柄について語った。

松重が演じるのは、日本の時代劇を支えてきた大部屋俳優・伴虚無蔵(ばん・きょむぞう)。普段から着流し姿で暮らし、時代劇言葉で話す変わり者で、時代劇をこよなく愛するヒロイン・ひなたにとって、師匠のような存在になっていく役どころだ。

ひなたを演じる川栄李奈について、松重は「川栄さんの耳と感覚の良さには驚きました。川栄さんと僕は関西人じゃないので完全にアウェイなわけですが、役として京都人でなければならない。京ことば指導の先生がいらっしゃるのですが、ご存知のように京ことばや関西ことばは、非常に視聴者からのチェックが厳しいんですよね(笑)。ちょっと違うと『なんやあれ』と言われるという・・・非常に恐怖感がありまして。京都という文化に・・・ちゃんと誰が見ても京都人にならないといけないところを、アウェイな2人がやらなきゃいけないわけです」とコメント。

虚無蔵(松重豊)と向かい合って話すひなた(川栄李奈)(C)NHK

「でも、川栄さんとのやり取りで『凄まじくリズム感のいい俳優さんだな』と思いました。そういう言葉のリズム感、会話のテンポ、それが確実にお笑いの元になっていくと思うんですが、そこの勘のいい方っていうのは生まれつきであって、努力して身に付くものではない。そういうものを持っていらっしゃる人です。今後、どんな役をするにしても、その耳と感覚で、将来が楽しみな人だなということは一瞬で見抜きましたけどね!」と、川栄を絶賛した。

以前出演した朝ドラ『ちりとてちん』(2007年)と同じ藤本有紀の脚本であったことから、今作への出演を即決したという松重は、「今回3世代のヒロインということで、怒濤の展開になっていますよね。ただ、藤本さんの脚本は、大河のようにどれだけ長いドラマであったとしても、いろいろなところに伏線が張り巡らされていて、それを回収するだけでも見応えがあります」と熱弁。

そして「俳優も藤本さんの本に全幅の信頼を置いていますし、俳優がぜひやりたいと心を動かされる本だと思います。この先どうなるんだろうと思いつつも、一切、前情報をもらわずに台本が届くのを楽しみにしています。視聴者の方も、そんなわくわくした気持ちで最終回までおつきあいいただければと思います」と、呼びかけた。

放送はNHK総合で朝8時から、またBSプレミアム・BS4Kでは朝7時半から。土曜日はその週の振りかえり。

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