「見たことあるけど…」誰も名前を知らない謎の犬キャラを調査

2022.3.6 09:15

なんか見たことあるこのキャラ…名前、知ってる?

(写真20枚)

■ 中国で絶大な人気、専門店が300店舗突破した年も

──盲点でした。そしてこの頃、台湾の代理店と契約を結んだとか(1991年)。このときすでに世界進出がはじまっていたんですね。

そうなんです。そこから中国、香港、マレーシア、シンガポール、韓国に専門店ができ、どんどん世界にリトルボブドッグの人気が浸透していきました。なかでも中国では爆発的な人気で、2003年には中国の専門店が300店舗を突破したんですよ。

──えっ、リトルボブドッグの専門店が300店舗も!? なぜそんなに中国で支持されたのでしょうか?

中国は赤が大好きで、白い犬も縁起が良いとされていたからでしょうか。高級な子ども服に採用されていて、デパートに必ず入るくらい人気なんですよ。現在はWEBショップが主になったので店舗が減りましたが、弊社はもはや中国がメインになっています。

2013年には3Dアニメ『BOBDOG』が中国全土で、2017年にはそれがタイや台湾でも放映されました。

2021年、中国での展示会の様子(サンワード提供)

──アニメも!? 驚きです。日本人より海外の方のほうが、完全に名前を知ってますね。ところで、リトルボブドッグのデザインが初期から変わっている気が・・・。

その通り、時代の流行とともに変化しています。誕生当初から根強い人気のある「スタンダードボブ」をはじめ、キュート&ポップさを50%アップ(同社比)させ、瞳をキラキラさせた「キュートボブ」、やさしい色使いとファンタジックなデザインの「ベビーボブ」などがあります。

──だんだんボブに愛着が湧いてきました! グッズはどこで買えますか?

リトルボブドッグのグッズなんですが、現在中国がメインになっていて買えないんです・・・。でもボブがパッケージの「コーラシガレット」「サワーシガレット」がありますし、LINEスタンプも出ています! あと、バンダイさんから「ミニチュア裁縫箱」のガシャポンが今夏に出る予定なのですが、リトルボブドッグの懐かしの裁縫箱もラインアップに選ばれたんです。そこでぜひ手に入れていただきたいと思います。

懐かしい! リトルボブドッグの裁縫箱デザイン(サンワード提供)

──裁縫箱、本当に懐かしいです。「WORLD WIDE FAMOUS DOG」と書いてありますが、本当に世界に広まったんですね。その上に書いてある「FUTURE 2001」というのは?

1988年に生まれて、ミレニアムイヤーまで続いたらすごいねって意味で付けたんですけど、続きましたね。2022年3月6日で、リトルボブドッグは34周年を迎えます。多くの人たちに愛され、今では世界のボブドッグとして国内のみならずアジア各国から厚い信頼をいただいているのは、私たちスタッフにとって何事にもかえがたい喜びです。

これからも夢と冒険をモットーにさまざまなチャレンジをしていき、いつも新鮮で魅力的なリトルボブドッグでありたいと思います!

「バンダイ」より2022年夏、全国のカプセル自販機で発売予定のガシャポン「ミニチュア裁縫箱」には、「リトルボブドッグ」をはじめ、今でも健在、小学生男子を魅了し続ける「ドラゴン」、懐かしすぎる「クローバー」、そして度々ツイッターで話題となる「シャチザダイブ」など、「サンワード」が誇るデザインの裁縫箱がミニチュアとなって登場する。

取材・文・写真/Lmaga.jp編集部

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