今年は清水寺での展覧も、巡るのも楽しいアートフェアが京都で

2022.3.5 09:15

清水寺の仁王門そばにはYottaの巨大こけしが展示されている

(写真15枚)

現代アートのイベント『ARTISTS’ FAIR KYOTO 2021(アーティスツ フェア キョウト)』が、3月5・6日の2日間(期間が異なる会場もあり)にわたって、京都市内で開催される。

5回目となる今年は、若手アーティストの作品を展示販売する「京都府京都文化博物館 別館」(京都市中京区)と「京都新聞ビル地下1階」(京都市中京区)に、「清水の舞台」で知られる寺院「清水寺」(京都市東山区)も会場に加わり、さらに注目を集めている。

同展は現代芸術家・椿昇がディレクターを務め、本展に出品される現代アートは、公募に加え、国内外で活躍するアーティスト陣17組がアドバイザリーボードとなり、将来に期待を寄せる新進の若手アーティストたちをセレクトするスタイルに。期間中はアーティストが在廊し、彼らとのコミュニケーションから、より作品の世界を体感できるのも同展の醍醐味だ。

3月3日にはアートアワードを開催。最優秀賞に選ばれたGoh Uozumiと作品

「京都府京都文化博物館 別館」「京都新聞ビル地下1階」の2会場では、若手アーティスト45組によるペインティングからテクノロジーを駆使したインスタレーションまで、多種多様な表現手法の作品が展示・販売される。

今回新たな会場となった世界遺産・清水寺の会場では、通常非公開の成就院や西門、三重塔、経堂の4カ所を中心に、同展で若手アーティストを推薦するアドバイザリーボードによる初の展覧会を開催。ディレクターの椿をはじめ、彫刻家・加藤泉と名和晃平など日本を代表する14組のアーティストの新作が一堂に会する。ホワイトキューブとはひと味違う歴史的建造物での展示も見応えたっぷりだ。

清水寺・成就院のエントランスを飾る名和晃平の『PixCell-Vulture』

アート作品を展示販売するアートフェアでありながら、美術展という側面も持ち合わせている同展。また、3月下旬までは「千丸屋京湯葉本店」や「千總ギャラリー」「ygion」など、京都市内8カ所で関連イベントが開催され、過去に同展で出品した若手アーティストによる展示が楽しめる。(清水寺会場は3月13日まで、そのほかサテライト会場は各会場によって開催期間は異なる。詳細はサイトを要確認)。

取材・文・写真/天野準子

『ARTISTS’ FAIR KYOTO 2022』

●メイン会場
2022年3月5日(土)、6日(日)10:00~18:00開催
京都府京都文化博物館 別館(京都市中京区三条高倉)、京都新聞ビル 地下1F(京都市中京区烏丸通夷川上ル小将井町239)
●清水寺会場
2022年3月5日(土)~3月13日(日)10:00~17:00開催
清水寺(京都市東山区清水1丁目294)
入場料:共通チケット2,400円(3月6日まで利用可能、7日以降で清水寺会場をご覧になる場合には600円の観覧料が必要)※京都新聞ビル 地下1階は無料
●サテライト会場 ※すべて入場無料、時間は各会場によって異なる
千丸屋京湯葉本店3/3~6、千總ギャラリー 3/3~4/3、藤井大丸1F 3/3~4/25、y gion4F 3/3~20、Artist-in-Residence 賀茂なす 3/3~6、mtk + 3/3~4/3、COCON KARASUMA2Fアトリウム 3/3〜13

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