尾野真千子が主演女優賞「世の中に伝えなければ」

2022.3.7 06:45

主演女優賞を受賞した尾野真千子(6日・大阪市内)

(写真6枚)

映画祭『おおさかシネマフェスティバル2022』の授賞式が3月6日、大阪市内で開催され、主演女優賞に映画『茜色に焼かれる』に出演した尾野真千子が選ばれ表彰された。

石井裕也監督が尾野真千子と初めてタッグ組んだ同作。高齢者運転の犠牲で夫を失った主婦が、13歳の息子と生きるためコロナ禍と、不寛容な時代と闘う姿を尾野が熱演した。

司会の浜村淳から「今回の台本をいただいたときに大変だと思わなかった?」という質問に、「台本をもらってすぐに物語に納得ができて、台本に血が通っているなと感じました。これを世の中に伝えなければならないとすぐに直感したんです」と、イメージを喚起させられたと尾野。

さらに女手一つで息子を育てる役については、「家族を守りたい気持ちが強ければ強いほど、困難に立ち向かっていけると認識させられた」と話し、世の中の不条理にも毅然とした態度で生きる女性を演じきった。

また、デビュー当時から尾野を知る浜村は「最近の真千子ちゃんは度胸の据わった演技ができている」と絶賛し、「いただいた役を精一杯やるだけです」と謙遜する尾野に、「今や日本映画になくてはならない存在」と称賛した。

取材・文/川野学志

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