バレリーナ芸人・松浦景子「芸人としての任務を果たしたい」

2022.3.12 09:15

バレリーナ芸人・松浦景子(写真/Chisako)

(写真7枚)

理想像の頂点は「なかやまきんに君」

──「バレリーナ芸人」と名付けてますが、今後の芸風もバレエには変わりありませんか?

バレエを切り離すことは一生しないだろうなと思うんです。でもちゃんと芸人としての任務を果たしたい。やっぱり吉本にいる以上は、吉本の芸人としてしっかり結果を残したいと思っています。

ありがたいことに今は個展(3月3日〜7日に開催)や舞台、バレエのお仕事が詰まってて、考えれていない自分がいるので、今年の課題はそこですね。私はなかやまきんに君さんを尊敬していて。ああいうことなんだろうなって思ってます。

──な、なかやまきんに君!意外なところ突きましたね。確かにもう名前にも「筋肉」って入ってますもんね。

あれが頂点だと思ってます、理想像はあれくらい!(笑)

──芸人としてのありかたを見つめ直すってことですね。

ほかの芸人さんに「今なにしてんの?」って言われるのが怖いっていうか。舞台関係とかバレエ界の人から見たらなにやってるか分かると思うんですけど、芸人界隈とか一般の人から「何をしてる人なんだろう」って思われるのが怖くて、日々ビビってます(笑)。

バレリーナ芸人・松浦景子(写真/Chisako)

──バレエって決まったポジションがあって、それぞれの動きにも全部名前が付けられている。お笑いって正解がない世界なんですかね。

確かに。それ考えたことなかったです。バレエも自由にやってたからかな?(笑)バレエやってた頃は、努力したら成果が出るし、やればやるほど結果につながるのですが、お笑いは全然違って。最初のカルチャーショックは相当でしたね。

──場数を踏んだら面白くなるってわけではないんですね。

そうだと思います。繰り返してやればいいもんじゃないし、センスも問われるし。「どうやったらウケるんやろか?」「なにを求められるんやろか?」って考え始めると、もうお笑いを楽しく客観的に見ることはできなくなりましたね(笑)。

それこそバレエは3分の作品のために何カ月も稽古しますが、新喜劇は稽古期間は2日間とかが普通なんです。瞬発性の大切さというか、つねに柔軟に動けるような身と心に必要性を感じますね。

バレリーナ芸人・松浦景子(写真/Chisako)

──なるほど・・・。そういえば、先日3月3日に新たにバレエブランドを立ち上げられたんだとか?

そうなんです!レオタードとかバレエウエア、またバレエやってない人でも手にとってもらえるようなアイテムも販売しようと考えています。

──レオタードには松浦さんのこだわりが詰まっているとか。以前にYouTubeで体型に合わせたものを作っていきたいとおっしゃっていましたね。

それをメインでやっていきたいです。やっぱりバレエの人って細いので、そういう人が着たら似合うレオタードは山ほどあると思うんですけど、私なんかは体型コンプレックスがあるから、現役のときは特注レオタードを作ってたくらいで。最近は趣味で始められる方も増えたので、そんな悩みを解決するレオタードは「私しか作れないかな」という気持ちで作っています。

──女性特有の悩みかもしれませんが、胸の大きさなども動きの多いバレエには大きく関係してきたりしますもんね。

それこそバレエやってたときは、その界隈では胸大きいって言われてたんですけど、吉本に入ったら「貧乳」って言われてます(笑)。その頃の悩みを生かしたレオタード、ぜひ楽しみにしててください。

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