大阪初進出! 崎陽軒×まねき食品「関西シウマイ弁当」を実食

2022.3.19 12:15

まねき食品×崎陽軒「関西シウマイ弁当」(961円)

(写真6枚)

シウマイ弁当でお馴染みの「崎陽軒」(本社:神奈川県横浜市)と、駅弁&駅そばの「まねき食品」(本社:兵庫県姫路市)がコラボした「関西シウマイ弁当」。兵庫・姫路で限定発売されるも即完売となったが、そんな入手困難な同弁当が3月18日より、「阪神梅田本店」(大阪市北区)で販売されることに。さっそくグルメライター・曽束政昭が現場へ向かった。

■ 発売当日は約1時間で完売・・・運良く手に入れ実食!

パッケージは、「崎陽軒」のシウマイ弁当が黄色い包装紙に赤い龍が描かれているのに対し、こちらはオレンジ色に黄色い虎。よく見ると青い円の中に描かれている影絵風のイラストも、「関西」てことで広範囲。大阪城かと思いきや、世界遺産の姫路城だ。順に明石の時計台、明石海峡大橋を経て、神戸のポートタワー、大阪万博公園の太陽の塔、梅田スカイビルに通天閣、続くは京都の舞妓はんから大文字山、奈良の鹿と大仏、滋賀の白鬚神社、和歌山の白浜のパンダに熊野大社だな(途中省略)。

パッケージはこちら

経木の器の香りも良く、フタを開ければ「なるほど、様子が違うぞ」となる。俵型のご飯の上には黒ゴマではなく関西で好まれる白ゴマ。その中央にある梅干しは、色鮮やかな小梅の梅干しだ。主役のシュウマイの配列は横一列に4個、左上に1個とそのままだ。「関西シウマイ」は、製造こそ「崎陽軒」なれど、味付けは関西らしく昆布と鰹のダシを用い、刻みレンコンを配合。なるほどむちっとした中にアクセントの食感あり。安定のご飯要求度だ。

続く唐揚げは、アゴ=飛び魚のダシと兵庫県龍野のヒガシマル醤油で下味を付け、これまた風味良い。タケノコは角切りではなく拍子木切りのあっさり味。『えきそば』のダシで煮付けてあり、これまたダシ感じわーんと広がってくれる。玉子もカツオと昆布のだし巻き。滑らかで風味が白ご飯を誘う。甘さ控えめなのが確かに関西風だ。マグロの代わりには、サバの幽庵焼き。これは、身はふっくらで皮は柔らかく脂ノリの良さがたまらない。柚子の香りと醤油の風味がこれまたいいおかずのひとつ。

おかずにズームイン

あんずの代わりは何と甘しょっぱく煮た黒花豆煮。ほろほろした口当たりだがご飯と食べても豆感が出て旨い。添え物たちもしっかり関西風。カマボコ、レンコン甘酢漬け、柴漬けと名脇役たちも、まねき食品が厳選したものばかり。

今まで姫路でしか購入できなかったものが、梅田の駅近でさっと買える場所に誕生して、「関西人のシウマイ弁当好き」はマストだろう。いや、シウマイ弁当ファンでなくとも、味わっていただきたい弁当。小旅行のお供に、日々のランチに利用したいところだが、今しばらくは売り切れまでに買えるかどうか。そのあたりが唯一心配されるところである。

■ 手に入れられなかった・・・落ち込むアナタに朗報あり

だが、売り切れたとしてももう一品、名物が誕生したのでオススメしたい。常設では姫路駅前本店のみの販売だった「たけだの穴子めし」。これまたこちらで販売開始! 肉厚の活け締め穴子を白焼きして秘伝の煮ダレでさっと炊いた独自の味わい。特製のタレをかけて食す自慢の品だ。冷めてもなおふっくら、噛みしめると適度な弾力で、広がる香ばしさと旨みがたまらない。

兵庫県産米の「きぬむすめ」を秘伝の煮ダレを加えて炊き上げる。希少な国産ゴマの中でも兵庫県産「金播磨」をご飯にもかけてあり、さらに和歌山県産ブドウ山椒の石臼挽き「紀州 香山椒」も絶妙なアクセントに。鮮やかな色と同じように、香り鮮烈、シビレもしっかり。大阪人の大好きな煮穴子にぎりや穴子巻きの組み合わせ弁当ほか、但馬牛牛めし弁当まで揃い踏みで「手招き」しております。

「関西シウマイ弁当」(961円)は3月18日より、1日限定100食で「阪神梅田本店」地下1階「まねき」売り場にて販売される。

取材・文/曽束政昭

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