ロコディ堂前とニッ社辻「観たらえーがな」ザ・バットマン編

2022.3.27 17:15

今回は大阪・難波の「なんばパークスシネマ」で鑑賞。ニッポンの社長の辻さん(左)、ロングコートダディの堂前透さん

(写真9枚)

「猫が寄ってきたから、本質的にいい人というのがわかる」(堂前)

辻:さっき言ってたティム・バートンの『バットマン』もコメディみたいな感じなんです。でも、今回はヒューマン・ドラマ。今回のキャッチフレーズは「謎解きサスペンスアクション」ですもんね。

堂前:日本人やからっていうのもあるかもしれへんけど、観てる側としては謎なことは1個もなかった。暗号の内容がわかるとかじゃなくて、暗号をバットマンが解いて「そうなんやー」っていうのが続いた。

辻:だからあれはたぶん、観客じゃなくて、バットマンが劇中で謎解きをしているのを観るって感じですね。でも、上映時間が3時間って長時間やし、暗いし、テンション低いし、眠くなる要素があるような気はしなかったですか?

堂前:それを防ぐ感じで、爆発とか驚くようなシーンが定期的にあって、今、起こしにかかってきたなというのは結構あったな。いいテンポやったと思う。チュウのシーンとか。

辻:いきなり女性に手玉に取られてましたよね(笑)。

堂前:これは言ったらあかんかもしれへんけどむっちゃ童貞みたいな・・・(笑)。その女の人が、金庫を漁って、それをガッと止めたときも、むっちゃ息が荒くて。それはどういう感情なのかと・・・そこが印象的でした。

ゾーイ・クラヴィッツ演じる、セリーナ・カイルことキャットウーマン(右)。©2021 WBEI TM & ©DC

辻:あの人むっちゃきれいでしたよね、ゾーイ・クラヴィッツ。

堂前:その女の人の家に行って、バットマンの足元にちょっと猫が寄ってきてたじゃないですか。そのシーンが、個人的にはむっちゃ良かった。あれでええ人っていうのが本質的にわかる。

辻:猫ってそうなんや。

堂前:ほっこり描写やった。猫は悪い人にも寄ってくるかもしれへんけど、ほんまの殺人鬼やったら、猫は寄ってこんやろうし。

辻:なるほどねぇ。ちなみに、その役は、キャットウーマンなんですけど、キャットウーマンとして活躍する前なんで、衣装が、まだちゃんと猫らしくないんですよ。バットマンもそうなんですけど、アメコミの映画って「知っているでしょ、わかるでしょ」っていうあるあるが多いんです。キャットウーマンもそうやし、悪役のマローニとかもそう。割と雑に説明するでしょ?

堂前:俺は正直わからんところいっぱいあったんやけど、あれは? 夜空にコウモリが浮かぶやつ。

辻:あれもあるあるで、バットシグナルです。警察のゴードンが「助けてくれ、出番だよ」って出してるんです。

堂前:あー、じゃそれ見たら、バットマンは今日出勤しているってわかるんや。あれはアナログやったけど、かっこいいな。ただ、「助けて」と言って来てくれるのがヒーローやけど、今回のバットマンって絶対来んもんな。来るときも、いつも歩いてくる。

辻:今回は事件起きて、だれか殺された後に、来ましたもんね。そこから!? ヒーローとして、リアルすぎひん?って。

猫が近寄ってくるから、性格は暗くてもバットマンはいい人(ロングコートダディ・堂前透)

堂前:それと現場に来たら、ゴードン以外の警察にはイヤな顔をされてたな。

辻:それもあるあるなんですよ(笑)。『スパイダーマン』もそうですけど、警察からうざがられたりするんです。日本の特撮とかと違って、アンチがおるんですよね。また「あいつかよ」って。「勝手に自警団を名乗るな」みたいに。

堂前:生きづらそうやったもんなぁ。

辻:でも、あいつらヒーロー、給料出てないですからね。バットマンは自身が金持ちやからいいけど、ほんまやったら何億もらってもいい仕事しているのに。あと、ここも描かれてなかったんですけど、トラウマでコウモリが嫌いなんですよ。で、『バットマン ビギンズ』では、わざとコウモリの巣に行って、恐怖を克服して、コウモリの姿に。

堂前:あー! そうなん! それ知りたかったわ。

辻:そのなかで今までなかったのが、親が悪かったという展開。というか親がやらかしたというか、はめられたというか。でも、今回の映画鑑賞後に『バットマン ビギンズ』から観たら、またいろいろわかって面白いと思いますよ。

堂前:そのパターンもありなんや。話が続いているわけでもないもんな。今回のでバットマン気になりだしたから、おれもちょっと観てみよ。

【ロングコートダディ・堂前透の近況】 NSC大阪校31期生、「よしもと漫才劇場」所属。ゲーム好きが高じてYouTube「ロングコートダディ和尚のゲーム念仏」でゲーム実況を配信し、猫を愛するため雑誌Meets Regionalでは愛猫ハフの『堂前さんちのハフ』を連載中。4月8日@よしもと漫才劇場で、自ら企画したイベント『ネコちゃん軍団vs言うとしたら僕軍団』を予定。

【ニッポンの社長・辻の近況】 NSC大阪校32期生、「よしもと漫才劇場」所属。YouTube「ニッポンの社長の思い出チャンネル」ではこれまでのコントを配信中。4月20日に『コントの森』@森ノ宮よしもと漫才劇場と『コント機動隊』@よしもと漫才劇場、4月26日『よるの漫才コント』@なんばグランド花月と、イベントもコント尽くし。noteでは、日々のことを書き綴っています。

「バットマンのマスク、顔が結構出ているから知り合いにばれそう」(辻)、「バットマン、知り合いいなさそうやったな」(堂前)と、いろんなシーンについて感想が止まらない2人

『THE BATMANーザ・バットマンー』

2022年3月11日(金)全国公開
監督:マット・リーヴス
脚本:マット・リーヴス、マットソン・トムリン
出演:ロバート・パティンソン、コリン・ファレル、ポール・ダノ、ゾーイ・クラヴィッツ、ジョン・タトゥーロ、アンディ・サーキス、 ジェフリー・ライトほか
配給:ワーナー・ブラザース映画
©2021 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & ©DC

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