料理番組に初心者・DAIGOを起用した理由「悩む人に寄り添う」

2022.4.29 07:30

ローリエをきれいにちぎることができ、喜ぶDAIGO (C)ABCテレビ

(写真5枚)

■ 「焦らない、イライラしない」…DAIGOのここがスゴイ

──今回、DAIGOさんを起用したのはなぜでしょうか?

DAIGOさんはこれまで1人暮らしをしたことがなくて、料理をするきっかけがなかったそうなんです。でも結婚して、家事をするようになったけど料理だけはハードルが高くて。できたら戦力になるし、奥さんと分担できたらと考えていたタイミングだったそうで、本当にぴったりでした。

あと、「好きじゃない」っていう人がこんなにいない人って珍しい。誰からも愛される素直さと、僕が言うのも何なんですが、かわいいんです(笑)。

──何でも確認するDAIGOさんと、褒めちぎってくれる先生の会話も癒やされます。

本人がもともと褒められて伸びるタイプと言っていたんですけど、先生たちもやさしくて。2週間に1回の収録なんですが、DAIGOさんが先生相手にいきなり「DAIGOクーイズ!」って、自分のことをクイズにして盛り上げたり・・・収録現場からして平和なんですね。スタッフもめちゃくちゃ癒やされています。僕も本当に楽しみで。

──1日10本撮りとウワサを聞いたのですが。しかもDAIGOさんが料理に慎重すぎて時間がどんどん押して、10本の最後のほうの回はほとんど先生が作ってるとか(笑)。

そういうこともあります。事情が分かればそこも楽しんでもらえるかと(笑)。

番組の最後は必ずDAIGOが皿洗いをしながら振りかえる。実際家でも皿洗いをしているそうだ (C)ABCテレビ

──ほぼ1カ月が経過して、DAIGOさんの「ここがスゴイ」と思ったところを教えてください。

焦らない、イライラしない・・・本当にスゴイなと思います。マイペースなのに、全然人をイラッとさせない。やさしいマイペースというか、みんながほわ~とDAIGOさんのやさしい雰囲気に感化されていく。

すべてが丁寧なんですよね。先生たちもDAIGOさんを見ていて、「料理のセンスがある」っておっしゃってました。素直さと丁寧さ、そして興味がある人は上達する。DAIGOさんは、娘さんのお弁当を1人で作りたいという目標を持っていて、先日は番組で作ったコーンクリームカレーを実際に家で作ってみたそうなんですが、「めっちゃ好評でした」って話をしてくださいました。

──今はネットの料理動画など、レシピを探す手段は溢れていますが、「料理番組」の立ち位置についてはどう考えていますか?

レシピは数多あるので、そこと同じレベルで勝負しても意味がないというか。辻調の先生や山本ゆりさんが考えた確実においしいレシピがあって、プラス、テレビでしか伝えられないエンタメ性というのを意識しています。上沼さんのときは「おしゃべり」でしたけど、DAIGOさんの場合は「癒やし」だったり、「チャレンジ」「成長」など・・・レシピや手順を紹介するだけじゃないエンタメ性ですね。

──MCの成長を見守る料理番組・・・今の時代に合っているのかもしれませんね。でもスタートから1カ月で早くもDAIGOさん、ちょっと上手くなってませんか?

いや・・・そうなんです。もどかしいですよね。うまくなってほしいけど、あんまり早いことなりすぎても・・・(笑)。でもわざと下手にする、とかは絶対にないので、これからも見守っていただければ。今は娘さんのお弁当が目標ですけど、いずれはフルコースを作りたいとか、自分のお店を出したいとか、目標も高くなっていくかもしれません。ですが、初心の家庭料理、献立に悩む人に寄り添うことは忘れず、今後もやっていけたらなと思います。

『DAIGOも台所 〜きょうの献立 何にする?〜』(ABCテレビ・テレビ朝日系全国ネット)は、毎週月~金曜・昼1時半~1時45分。5月1日・夕方4時25分〜5時25分には、「目が離せない! 必死だけど僕でもできる超簡単料理よ再びSP」として、金曜日の放送分をダイジェストで届ける傑作選が放送される(関西ローカル)。

取材・文/Lmaga.jp編集部

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