感染拡大の兆しある神戸市、「日常生活と感染予防の両立を」

2022.4.14 06:15

オミクロン株のゲノム解析について説明する久元喜造神戸市長(4月12日・神戸市役所)

(写真8枚)

神戸市が4月12日におこなった市長定例会見で、新型コロナウイルス感染症の現状を説明。久元喜造市長は、「第7波と呼ぶかどうかは別にして、感染拡大の兆しがある」と話した。

直近1週間の新規陽性件数は、4553件(前週4087件、前々週4310件)と微増。神戸市の「健康科学研究所」が独自におこなった調査では、患者が感染したウイルスは、これまで主流だったオミクロン株のBA.1系統からBA.2系統にほぼ置き換わりつつあるという。

BA.2系統は、BA.1系統よりも人へ感染する期間が15%短いのが特徴。また、1人の感染者が感染させる人数を示す値が26%高いと指摘されるため、警戒が必要だ。

そんななか3回目のワクチン接種を完了したのは、市民の全人口に対して42.3%で、「(接種するかどうかは)最終的にはご自身の判断だが、ワクチンの有効性も確認されているので、(打てる方は)受けていただきたい」と久元市長。

また同市は、2021年4月に感染した患者を対象に、後遺症に関する調査をおこなっており、3月に結果を公表。それによると約5割に、コロナによる後遺症が「ある(あった)」と回答している。

こうした結果もふまえて、「後遺症のおそれもあるので、感染をしないことが大事。コロナとの戦いも2年以上になり、どうしたら感染リスクが上がるか、また避けられるかの知識や経験、教訓が蓄積されている。それを大切にして、平穏な日常生活と経済活動、そしてコロナの感染予防の両立を図る行動を取っていただきたい」と、久元市長は改めて呼びかけた。

取材・文・写真/合楽仁美

  • LINE
  • お気に入り

関連記事関連記事

あなたにオススメあなたにオススメ

コラボPR

合わせて読みたい合わせて読みたい

関連記事関連記事

コラム

ピックアップ

エルマガジン社の本