相席スタート・山添、嘘まみれも「世の中捨てたものじゃない」

2022.4.26 20:45

ラジオ大阪『サクラバシ919』でパーソナリティーを務める相席スタート・山添寛

(写真2枚)

今年4月よりラジオ番組『サクラバシ919』(ラジオ大阪)で火曜日のメインパーソナリティをつとめている、相席スタートの山添寛。「クズ紳士」「サイコパス」を自称し、数々の爆弾発言でSNSを騒がせている山添だが、同番組でも真偽不明のトークを展開している。

3度目の放送回(4月19日)でもそんな山添節が炸裂していたが、今回のインタビューでは、今後のトーク内容に結びつきそうな話が次々と飛び出した。

取材・文/田辺ユウキ

■「大人になってからラジオの良さを全身で浴びています」

──ここまでの放送では山添さんが伸びのびと番組を進行していらっしゃる印象です。ラジオのおもしろさを実感しているんじゃないですか。

僕は学生時代、ラジオにはほとんど触れずに過ごしていました。芸人としてラジオのお仕事をいただくようになってから興味がわいてきました。ラジオは、テレビやYouTubeとは違う独自の文化が発展していて、「なんやろう、この魅力は!?」と大人になってからその良さを全身で浴びています。

──よく聴いているラジオ番組はありますか。

パンサーの向井さんがやっていらっしゃる『むかいの喋り方』(CBCラジオ)や、YouTubeなどで配信されている『ネルソンズのカスタムラジオ』ですね。あとここだけの話ですが、相方のケイさんも出演するナイツさんの『ナイツ ザ・ラジオショー』(ニッポン放送)は、お三方に「聴いたことがない」と伝えているんですけど、実は聴いていますね。

──どうしてそんな嘘をつくんですか(笑)。

その方がおもしろそうだなって。聴いていますと伝えたところで、その先はなにも生まれない気がしたんです。聴いていないと言っておけば、「お前、聴けよ」みたいなノリがあって、「いやぁ〜、いまにも聴いてしまいそうですよ」というくだりを何度か続けることができる。だから「聴いていない」という体裁をとっています。

──『サクラバシ919』は、パーソナリティらの好きなコンテンツとリスナーの出会いを作ることがコンセプトになっています。ちなみに山添さんはギャンブル好きであることがよく知られていますが・・・。

たまにメールで「僕もギャンブルをやろうと思いますが、どうですか」と尋ねられるんです。でも「あなたは、俺たちに本当に付いて来られるのか」という感じですね。たとえばサッカーの3対3のミニゲームをやっただけで、「サッカーはおもんない」とか言ったら、選手はムッとくるじゃないですか。それと一緒で、5000円だけパチンコを打って「おもんない」「勝てへん」とか言われたら、こっちとしても腹が立つんですよ。

ラジオ大阪『サクラバシ919』でパーソナリティーを務める相席スタート・山添寛

──それだけで分かったような気になるな、ということですね。

パチンコ台の演出のセリフが独り言として出てくるくらいまで台と向き合い、気が狂うまでパチンコを打って、そこで初めて「ハマってくれてありがとう」となるんで。側(がわ)だけで判断する人には、ギャンブルはハマって欲しくない。だから、僕としてはみなさんにハマってほしいものを挙げるなら、ギャンブルではなくトンカツですね。

──え、トンカツですか?

僕がいままさにトンカツにハマっていて。もともとケイさんから「お父さんから、山添くんと何か食べなさいって5000円をくれたからなにか食べに行こう」と誘われて、秋葉原の「丸五」という名店へ行ったんです。

そこでひとり2500円くらいするロースカツ定食を食べたんですけど、自分の知っているトンカツとはまったく別ものだったんです。今までトンカツのことを軽んじていたことに気づきました。そして「世間的にまだトンカツの魅力を知らん人が多いかもしれんぞ」と。

(次ページ)唯一の弱点?「受け入れて包み込んでくるタイプ」

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