食べ頃は8分!? 「ラ王」史上最高レベルのドロドロ鶏白湯

2022.4.24 20:45

4月25日発売の「日清ドロラ王 ドロ、コッテリ、鶏白湯」

(写真4枚)

食品メーカー「日清食品」(本社:大阪市淀川区)の「ラ王」シリーズから、新商品「日清ドロラ王 ドロ、コッテリ、鶏白湯(とりぱいたん)」が4月25日に発売される。

変化の激しいラーメン界では、醤油、味噌、塩、豚骨などに続く味として「鶏白湯」が人気。「日清ラ王」でも遂に、鶏の旨みと甘みをぎゅっと凝縮した鶏白湯に踏み出した。「ハマると抜け出せない底なしの旨さ」を謳う新作を、一足先に入手した麺ライターが実食レポート!

■ ねばりの秘密は、○○○パウダー

八角形の丼タイプの容器のなかには、調理前の印象としてはかなり細めの黄色いストレート麺と、煎餅のように丸く形成された鶏チャーシュー。そのほか、かやく、粉末スープ、液体スープがセットになっている。

かやくと鶏チャーシューを入れ、熱湯を入れて待つこと5分。液体スープはあらかじめフタの上で温めておいた。先に投入するのは粉末スープから。粒子の細かい粉末が、確かに旨みと鶏の香りで、お湯に溶けるほどになんだか粘りを増していくよう。

黄色く細めのストレート麺、丸く形成された鶏チャーシュー、にかやく、粉末スープ、液体スープ

次に液体スープ。いわゆる醤油タレを入れると、一気に鶏白湯醤油ラーメンの香り。ここ数年でグッと増えた鶏白湯系のラーメン店にも似た香りが溢れる。

撮影のあと「いざ実食」となったが、時間が経ったせいで麺がのび気味。スープも温度が下がると粘りが増している。この粘り具合、京都のこってりスープの「天下一品」に迫る勢いだ。日清広報によれば、この粘りの元は「ポテトパウダー」だという。なるほど、野菜のでんぷん系。動物系だともっとクセやベタつきが強くなるはず。とはいえ自然な鶏白湯を演出している。

麺がスープを吸って、良い感じのドロドロ具合に!

味はやさしい鶏ダシの奥に醤油がしっかりで、安定の旨さ。麺は「ドゥルン」としなやかさを増し、しっかりとスープと絡み合ってくれる。つまりは、ちょっと置いてから食べた方が旨い系だ(実際、8分くらい経っていた)。麺もスープもより旨さを増し、街場ですする鶏白湯にぐっと近くなる。となれば、行列店に行かずとも気軽に自宅で鶏白湯が楽しめる。

■ 黒七味や山椒など、辛みをプラスするのもオススメ

また残ったスープにコンビニおにぎりを投入してもいい。辛さが合いそうなので明太子や高菜あたりを選びたい。これでますます自宅ご飯や平日職場ランチの楽しみもぐっと増した。そう思いながら麺をすする途中で思い浮かべたのは「味変」だ。鶏ベースに合う薬味としては、京都の原了郭の黒七味や、和歌山や兵庫の鮮烈な粉山椒、やまつ辻田の七味もマッチするはず。

そこで再び「日清」に問い合わせたところ、「まずはそのままお召し上がりいただきたいですが、あえてご提案するとしたら・・・(1)柚子胡椒少量→柚子の酸味がアクセントになります。(2)にんにく少量→にんにくでパンチのある味わいになります。(3)生姜少量→生姜の香りで少しサムゲタン風になります」とのこと。なるほど、これなら唐辛子味噌もニラキムチも合いそうだ。

この先に見えて来るのは、レンゲが立つ「まりお流」(奈良県奈良市)や、粘りとコクがたまらん「無鉄砲」(大阪市浪速区)、「ぶたの星」(兵庫県尼崎市)といった濃厚豚骨系のラ王。すでにカップ麺化されている店もあるが、ラ王のシリーズとして登場されることを期待して待ちたい。

取材・文/曽束政昭

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