約40年ぶりの来日、芸術家・岡本太郎の初期作品が大阪に

2022.5.1 08:15

岡本太郎 《露店》 1937/49年 ソロモン・R・グッゲンハイム美術館蔵(ニューヨーク)(C)岡本太郎記念現代芸術振興財団

(写真4枚)

7月より「大阪中之島美術館」(大阪市北区)でおこなわれる『展覧会 岡本太郎』。芸術家・岡本太郎の芸術人生を振りかえる大回顧展に、日本では約40年ぶりの公開となる作品が出展される。

1970年に開催された『日本万国博覧会(大阪万博)』のテーマ館「太陽の塔」で知られ、「芸術は爆発だ」などの名言を残し、今日でも幅広い世代の人々を魅了する太郎。そんな彼の回顧展が、2011年の「東京国立近代美術館」で開催して以来、約11年ぶりにおこなわれる。今回は大阪を皮切りに、東京、愛知と巡回する。

代表作・重要作に加え、これまであまり注目されてこなかった晩年の作品なども国内各地の美術館から集結するという同展。そこに今回、初期の貴重な絵画のひとつ『露店』の出展が決まった。1983年に太郎本人によりニューヨークの「グッゲンハイム美術館」に寄贈されて以来、国内では実物を見ることが叶わなかった作品で、日本では約40年ぶりの公開となる。

同作品は、太郎が芸術家としての基盤を作った1930年代のパリ滞在時のもの。当時の作品は戦災ですべて焼失してしまっため、その内容は1937年にパリで発刊された太郎の初めての画集『OKAMOTO』(G.L.M.社)に掲載のモノクロの図版と、戦後に太郎自身が再制作した4点からしか見ることができない。

大阪では7月23日〜10月2日までの開催。各会場の開館時間や休館日、観覧料金はすべて未定で、公式サイトにて順次告知される。

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