映画デビューの2人が駆け抜ける、痛快な青春「リコリスピザ」

2022.5.19 19:45

7月1日公開の映画『リコリス・ピザ』(C)2021 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. ALL RIGHTS RESERVED.

(写真3枚)

映画『マグノリア』などで知られるポール・トーマス・アンダーソン監督が手掛ける新作映画『リコリス・ピザ』が7月1日に公開する。同作で映画デビューを果たした2人の男女が、70年代のハリウッドを舞台に痛快な青春ストーリーを繰り広げる。

撮影アシスタントをする主人公アラナと冴えない高校生ゲイリーが、イヤーブック撮影で運命的に出会い、互いにぶつかり合ったり、将来に悩まされながらもハッピーに、懸命に生きる少年少女の物語『リコリス・ピザ』。

これまで音楽アーティストとして活動していたアラナ・ハイム(アラナ役)と、俳優を父に持つクーパー・ホフマン(ゲイリー役)へのオファーは監督じきじきのものだったそうで、「アラナの起用は本能的なものだったし、クーパーの才能は信じられないものだ」と、後のインタビューで語った。

まっすぐな眼差しで飾らない、ナチュラルな出で立ちが印象的なアラナとクーパー。彼らの甘くも酸っぱい鮮烈なラブロマンスには、デイビッド・ボウイはじめ当時のポップスシーンを支えたアーティストたちによる楽曲、また、当時のヒッピーファッションやヘアスタイルも採用されている。

そして、石油が不足していた「オイルショック時代」、ピンボールの禁止規約解かれ巻き起こった「ピンボールブーム」など時代背景がクリアに描かれているため、70年代にタイムスリップしたような「どこか懐かしい気持ち」が味わえるのも魅力のひとつだ。

7月1日公開の映画『リコリス・ピザ』(C)2021 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. ALL RIGHTS RESERVED.

関西では「大阪ステーションシネマ」(大阪市北区)、「TOHOシネマズなんば」(大阪市中央区)などで上演される。

映画『リコリス・ピザ』

監督・脚本・撮影:ポール・トーマス・アンダーソン
出演:アラナ・ハイム、クーパー・ホフマン、ショーン・ペンほか
公開:7月1日

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