間違えてた…電子レンジの「ふんわりラップ」正しいのは?

2022.6.12 09:45

「ふんわりとラップする」の正しいやり方は?

(写真6枚)

電子レンジを使ったレシピではおなじみの、「ふんわりラップをする」という表現。「ふんわり」という表現から、お椀やお皿の上にラップをふわっと乗せてそのまま加熱しているという人、多いのでは?

しかし先日、SNSで正しい「ふんわりラップ」の手順が拡散されると、「今まで完全に間違ってた」「雰囲気的にフワッと乗せるんだと思ってました」「えぇ・・・衝撃・・・」など、ショックを受ける人が続出。

そもそも「ふんわり」させるのは何のため? 正しいやり方も含め、電子レンジをはじめとする家電製品を展開する「パナソニック」(本社:大阪府門真市)の広報担当者に訊いた。

■ なんのために「ふんわり」させるの?

冷蔵庫などに保存する際は、隙間なくピンと張った状態でラップをかけるのが常識だ。にも関わらず、電子レンジで加熱する際に「ふんわり」させる理由について、広報担当者は「ラップをピンと張ってかけると、食品から出た蒸気が中で膨らんでしまい、ラップが破れたり、レンジの内部が汚れる可能性もあります。さらに、衝撃でレンジ内が破損する可能性もあります」と解説。

今回多くのユーザーが誤解していたことが分かった「ふんわりラップ」の正しい手順はというと、

(1)まず、余裕を持たせて切ったラップを、容器の上にかける。(2)ラップの両サイドを持ち上げ、ラップが膨らんでも大丈夫なように、たるみを持たせて貼りなおす。(3)蒸気を逃がさないためにラップの隙間を押さえてぴったりと貼る。

要するにたるみは保ちつつ、器に隙間なく貼るのが正解ということだ。

両端を持って、たるみを作って貼り直す

■ ラップのかけ方ひとつで仕上がりにも違いが

ちなみに、ラップをすべき食材としないほうがいい食材の違いは? たとえば焼き物や揚げ物、焼きそばといった、逆に水分を飛ばしてパリッとさせる必要がある料理の場合は、ラップをかけずに加熱する方が良い。

逆にシュウマイなどの蒸し物、ゆで野菜などはラップをしてしっとりさせる。カレーやシチューは具がはじけるため、ラップをして深めの耐熱容器に入れ、加熱後は必ず混ぜることが重要だ。

広報担当者によると、「パナソニック」公式サイトの「よくある質問」ページには、電子レンジの正しい使い方や、ゆで方・温め方のコツなどが掲載されているという。

普段なら困ったときにしか目を通すことのない質問ページだが、ワンランクおいしい料理に挑戦してみたい人の強い味方になってくれるかもしれない。

取材・文/つちだ四郎

■ 編集部がへえ〜と思った電子レンジの豆知識(よくある質問ページより)

時短料理に欠かせない電子レンジ(写真提供:パナソニック)

○冷たくなったごはんを温めるとき→ラップをしない。柔らかく仕上げたいときは、水か酒を振る(冷蔵庫などに保存して固くなったごはんはラップをする)

○冷凍ごはんを温めるとき→耐熱性の平皿にのせて加熱。ふた付き容器は使用しない。ラップの重なりは下にする

【解凍するとき】

○冷凍庫から出してすぐの「カチコチ」の状態で解凍する(冷凍庫から出して長い間放置したり、冷凍庫から冷蔵庫に移したりして食品の温度が上がると、均一に解凍できない)

○ラップや包装は外す(ラップや包装をしたままではセンサーが食品の温度を上手に検知できない)

○肉や魚は、発泡スチロールのトレーにのせたままで解凍できる

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