百貨店の大人グッズ店、フェムテックの浸透で売り場面積2倍に

2022.6.2 07:30

5月25日にリニューアルオープンした「iroha STORE 大丸梅田店」

(写真9枚)

2019年、百貨店「大丸梅田店」(大阪市北区)に常設店をオープンした女性向けセルフプレジャーアイテムブランド「iroha」が、売り場面積を2倍に拡大して5月25日にリニューアルオープン。より開放的な空間で、ゆっくりと買い物が楽しめるようになった。

これまでネットを中心に販売されてきた女性向けのアダルトグッズが、小売業ではお堅いイメージの百貨店に進出したことで当時大きな話題を呼んだ同店。「女性らしくを、新しく。」をコンセプトに、和菓子のような見た目がかわいらしいマッサージ器やアロマスプレー、デリケートゾーン専用のソープなど、女性のさまざまな悩みに寄り添った商品を展開している。

ここ数年、性や生理などこれまで「仕方ない」と見過ごされてきた女性の悩みが顕在化。それにちなんだ動きが活発になり、テクノロジーを使って解決する「フェムテック」製品が国内外で大きな関心を集めている。同店もオープンから2年4カ月で累計来店者数1万人を突破。購入率も60%以上と、購入意欲の高さがうかがえる。

この流れをうけ、同店は店舗面積を2倍に拡大する際、のれんや格子で閉鎖的だった空間を「フェムテック」の広まりとともに開放的で明るい装いにリニューアル。同店のスタッフによると、訪れた人からはさっそく、「以前に比べてオープンな空間で入りやすくなった」という声もあがっているという。

充電式のセルフプレジャーアイテム「iroha なでしこ」(7480円〜)

また、オープン時はカップル向けのアイテムが人気だったのに対し、「最近ではセルフプレジャーがリラクゼーションや美肌効果があると医学的にも証明され、セルフケアの一環としてお求めになる方が増えました」といい、女性が自分の身体に向き合う傾向が高まっているようだ。

店頭は入りやすさを重視し、デリケートゾーン用のミストやソープなどがずらり。店内に入ると人気のプレジャーアイテムが陳列され、実際に触り心地や動きを確かめることもできる。

広報担当の犬飼幸さんは、「開けた空間なので、目的があって来る人にとっても、ふらっと入る人にとっても、気軽に立ち寄りやすいスペースになっていると思います」と話す。「irohaSTORE 大丸梅田店」の営業時間は朝10時〜夜8時。

なお「iroha」は、百貨店「阪急うめだ本店」(大阪市北区)で6月14日まで開催中のポップアップイベント『Self Love』にも出店している。

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