毒っ気・尖り節が炎上も、ニューヨーク「今の時代が合ってる」

2022.6.23 12:00

お笑いコンビ・ニューヨーク(左から嶋佐和也、屋敷裕政)

(写真5枚)

お笑い賞レース『M-1グランプリ』『キングオブコント』の決勝常連であり、冠番組『NEWニューヨーク』など、レギュラー番組も多く抱えるお笑いコンビ・ニューヨーク。6月末には3都市を巡る過去最大規模の単独ライブ『Last Message』の開催を控えている。

歯に衣着せぬ毒っ気満載の尖った物言いで、SNSではたびたび炎上を巻き起こすことも。こだわりの強さも感じる彼らだが、どの番組を観ても堂々と自由にやりきっている。売れるために魂を売ったり、変に丸くなったというのも全く感じない。実際に話を訊くと、想像以上に自然体でナチュラルであった。

取材・文/鈴木淳史 写真/横江実咲

「昔みたいなバラエティーで、熱量もかなり高く」(屋敷)

──今年3月に放送された『NEWニューヨーク』(テレビ朝日系)で江頭2:50さんが出演された回が本当に印象に残っていて・・・。『昔観たテレビみたいなことが出来て最高!』というお2人の感想がとにかくグッときたんです。

嶋佐:江頭さんが、がっつり僕らに時間をかけて、本気でやってくれたのはうれしかったですね。レジェンドですし、最近は結構テレビ出演を断っている事も聞いていたんですよ。

屋敷:スタッフさんが企画して、ちゃんとオンエアしてくれたのが激熱だったんですよ。江頭さんが裸で雪山からソリで降りてきてくれたり、最後は俺らも裸になって真っ暗闇の中でパイをぶつけあって・・・。3人で冷たい水を浴びてクリーム落としたのも良い思い出です。番組のスタッフさんも、オープニングからすごい興奮している感じがありましたね。ああいう昔みたいなバラエティーをやりたくてもなかなかやれないでしょうし、全員の熱量はかなり高かったです。

現在、バラエティ番組に引っ張りだこの2人

──改めておふたりのテレビのルーツ、バラエティーのルーツを教えてもらえますか?

屋敷:芸人を目指したのは『M-1』になっちゃうんですけど、基本、子どもの頃からめっちゃテレビは好きでした。高校のときに『爆笑オンエアバトル』とかネタ番組を追いかけていって、どんどん芸人を好きになっていきました。それまではドラマとかもたくさん観ていましたし、とにかくテレビが大好きでしたね。それもあって、芸人になる前はテレビ制作会社で働いたりもしましたから。

嶋佐:僕はお笑いでいうと、『ごっつええ感じ』を小学生のときにギリギリリアルタイムで観れたのが、一番大きかったです。松本(人志)さんが大好きで、『ガキ使』『ひとりごっつ』『HEY!HEY!HEY!』とかを観ていましたね。

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