曽我兄弟登場、 仇討ちの謎に踏み込む展開にドキドキ【鎌倉殿】

義時の館にて。金剛がよその子どもとけんかしたのは、同居する鶴丸を守るためだったと知り、感慨深げに金剛を見る北条義時(小栗旬)(C)NHK
三谷幸喜脚本・小栗旬主演で、鎌倉幕府二代執権・北条義時を中心に描く大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK)。6月5日放送の第22回『義時の生きる道』では、愛妻・八重(新垣結衣)亡き後の義時の人生の模索と、曽我兄弟の登場で、鎌倉に新たな争いの火種が投じられる様が描かれた(以下、ネタバレあり)。
■ 後白河法皇の死、比奈との出会い、曽我兄弟の登場
八重の死を、自分への「天罰」と受け止めた義時。もっぱら遺された息子の金剛(森優理斗)と孤児たちの世話をして過ごす日々を送っていたが、源頼朝(大泉洋)の上京に、頼朝じきじきの命令で随行する。
後白河法皇(西田敏行)と対面した頼朝は「戦のない世」を作るには、朝廷の威光が必要だと説く。そのために頼朝が、公家たちの間で立ち回る一方、一部の御家人たちは「鎌倉殿が自分たちをないがしろにしている」と、反感を募らせていく。
対面からほどなくして「乱世をかき乱すだけかき乱した」法皇が逝去。それを待っていたかのように頼朝は征夷大将軍の位を授かり、名実ともに武士の頂点に立った。一方、いまだに八重の死から立ち直れない義時に、姉・政子(小池栄子)は、比企能員(佐藤二朗)の姪・比奈(堀田真由)との縁談を画策。それを固辞する義時だが、比奈の受け答えが八重と似ていたことに、少し心を動かされる。
そのころ義時の父・時政(坂東彌十郎)のもとに、八重の甥にあたる曽我十郎(田邊和也)と五郎(田中俊介)が来訪。2人は自分たちの父親を殺した工藤祐経(坪倉由幸)の敵討ちを申し出て、時政はその支援を快諾する。
しかし2人の真の目的は、頼朝に不満を持つ御家人たちと組んで、祖父の敵でもある頼朝を暗殺することだった。善児(梶原善)を通じて、この企てを知った梶原景時(中村獅童)は、義時をひそかに呼び出すのだった──。
■ 全部盛りになる? 曽我兄弟登場で今後の展開に期待
ちょうどこの時代に起こった事件で、数々の古典作品の題材となった「日本三大仇討ち」のひとつ「曽我兄弟の仇討」。第17話で工藤祐経に石を投げる2人の少年が登場した時点で、「あの曽我兄弟を、本格的に取り上げるのか?」と、特に古典芸能好きの視聴者たちが色めき立ったが、今回成人した2人が登場したことで、その期待は確信に。
SNSでは「曽我兄弟登場! 古典・伝統芸能クラスタスタオベ状態!」「やらないかもと思っていただけに、実際の場面を見られるのはうれしい」と、BSの放送(地上波より2時間前に放送)が終わった時点で、早くも「曽我兄弟」がトレンドに入るほどのお祭り状態となった。

しかしこれが個人的な怨恨にとどまらず、頼朝暗殺というクーデターまで狙っていた・・・という流れに、次は歴史愛好家たちが一斉にうなることに。この仇討は「富士の巻狩り」という、有力御家人たちが総出で、1カ月近くに渡って狩りを楽しむイベントの最中に起こった。ちょっと物騒なたとえだけど、オリンピック開催中に選手の一部が選手村でテロを起こしたようなものだと言えば、その衝撃の大きさと影響の深刻さが伝わるだろうか。
そんな状況のなかで仇討ちを決行できたことと、その後の影響の大きさ(次回以降のネタバレになるので詳細は割愛)を踏まえて、頼朝暗殺に向けた陽動作戦だったとか、逆に頼朝がアンチ粛清のために仕組んでいたとか、いろんな説が出ている。
しかしどうやら三谷幸喜は、そのどれか1つを採用するのではなく「全部盛り」を企てていて、この第22回はその布石をあちこちに置いた段階ではないか・・・と考える人が多かったよう。
実際にSNSでは、「『麒麟がくる』の本能寺(の変)みたいに、いろいろな説や解釈の全部乗せくる?」「単なる仇討ちだけでなく御家人同士の権力争いにもなっていて、思っていた以上の大イベントになりそう」「北条時政陰謀説や幕府方が既に把握していた説を巧みに絡めながら、知らない人も知ってる人にもハラハラの展開にするの、さすがとしか」などの感想が続々。
また「曽我兄弟の仇討」をよく知らないという人たちからも「詳細を知らないから来週が楽しみ」「みんな知らないからこの機会に知らしめてほしい、俺も知らんので」などの期待の声が上がっていた。
■ どこか八重と被る…比奈と義時の関係にも注目
そんな物騒な事件の予感はさておき、今回もうひとつ盛り上がったのが、のちに義時の正妻となる比奈の登場だ。当初、比企能員・道(堀内敬子)夫婦は頼朝の愛人にすることを目論んでいたが、いつの間にか義時の元に送り込まれることに。
これが初大河となる堀田真由の登場に、SNSでは「出てきた瞬間見入ってしまった」「目の保養」「裏切らない可愛さ」などの声があふれる一方、「心なしか八重ちゃんの雰囲気と被る」「やっぱり頼朝のタイプなんだな」という考察も。

しかしその可憐さから一転、義時の印象を「薄気味悪い」などとケチョンケチョンに語ると、「正当な評価」「どれも的射てすぎて、賢いなこの人」「バッサリいくとこ好きだし、八重さんも初期は割とそんな感じだったので未来は分からない」と、逆にその将来に期待するコメントが多数あがった。
ちなみに比奈のモデルである「姫の前」は、義時の恋文攻撃に根負けしたという逸話が残っているので、そこが比奈の「色恋になると相当しつこい」という言葉に反映されたのかもしれない。次週以降は仇討ちだけでなく、この2人の関係の行方にも注目だ。
ちなみに「曽我兄弟の仇討、実は頼朝暗殺が本命」説については、NHKの歴史番組『英雄たちの選択』(BSプレミアム・水曜午後8時)の、6月8日の放送で詳しく取り上げられる予定。次週のネタバレになるのは確実だが、結構入り組んできたここまでの背景や人物の整理と、三谷がストーリーに取り込もうとしているミステリーの正体を確認するためにも、チェックをオススメしておきたい。
◇
『鎌倉殿の13人』の放送はNHK総合で毎週日曜夜8時から、BSプレミアム・BS4Kでは夜6時からスタート。第23回『狩りと獲物』では、さまざまな陰謀と思惑を抱えながらも「富士の巻狩り」がおこなわれる。主要な御家人たちに混じって、頼朝の長男・万寿役で金子大地が、金剛役で坂口健太郎が初めて登場する。
文/吉永美和子
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