Z世代の共感呼ぶバンド・マルシィ「デビュー作で意識変わった」

2022.6.23 20:30

マルシィのボーカル/ギター・吉田右京

(写真4枚)

「まさに今の私で泣いてる」「歌詞に共感できすぎて刺さりまくる」と、10〜20代の女性を中心に支持されている3人組バンド・マルシィ。『白雪』『プラネタリウム』など彼らが手がける失恋ソングは、TikTokといったSNSで拡散され、デビュー前にも関わらず今年5月時点でストリーミングの総再生回数は6000万再生を超える。

そんな彼らが6月1日にメジャーデビュー。「恋と愛の記憶を辿ったはじまりのアルバム」と題された1stアルバム『Memory』はもちろん、デビューを経て変化したことや現在の心境について、来阪したボーカル/ギターの吉田右京に訊いた。

■ 自分たちの楽曲がCDになって、デビューを実感

──大阪でのラジオ出演やこういった取材は初めてですか?

初めてですね。全然うまく話せなくて・・・切実に、しゃべる能力が欲しいなと感じています(笑)。

──6月1日にメジャー1stアルバム『Memory』がリリースされました。デビューの実感は湧いてきましたか?

あんまりなかったんですけど、CDができたときにようやく実感が湧きました。これまでもYouTubeとかTikTokでたくさん観ていただいているんですけど、やっぱりもっともっと聴いて欲しいというのはあって。だからこれから本当に頑張っていきたいなと改めて思いました。

──2018年に福岡で結成されたそうですね。その頃から曲作りはされてたんですか?

多そうですね。歌うことが小さい頃からすごく好きで、小学生のときは隣家の人に怒られるくらい歌ってました(笑)。当時は自分で曲を作って表現するということはまったく考えたことがなくて。

でもギターを始めた時期と自分の体験がちょっと重なって、制作する方向にたまたま向いたって感じです。

──たまたま向いて、最初に作った『Drama』が今やYouTubeでMV再生回数298万回超えですか? 1発目に作った曲がこれだけ反響を呼ぶのもすごいですね。

うれしかったですね。でもたまたまというか、出演してくださった(インフルエンサーの)きりまるさんや、MV作ってくださった方、レコーディングも僕たちがわからないなかでいろいろ教えていただいて。そうして携わってくれた人たちが多かったので、その方たちのおかげでなんとか聞いてもらえる形になったかなと思います。

──たくさんの人に届いて、動画ではリスナーからコメントも投稿されます。「めちゃくちゃわかる」「なんでこんなに私の気持ち知ってるの」って共感する声が多いですが、それを見て吉田さんはどう感じているんですか?

共感してもらえるところがあるというのは、すごくうれしいし不思議な感覚でしたね。『Drama』は僕の実体験がベースになっている曲なので。

──マルシィの楽曲はほとんどがラブソングですが、すべて吉田さんの実体験なんですか? アルバムに収録されている『ピリオド』なんかは、女性目線で恋が終わる瞬間が描かれていますよね。

実体験というか、体験した感情かな。それが基になって作っていくことが多いですね。『ピリオド』に関しては「女の人って結構ずるいな」と感じたことが反映されています(笑)。

「好きだけど無理、あなたとはもう一緒にいない」って、それだったらもう好きとか伝えてこなくていいのにっていう。そういうこと言ってくるところとか、女の子はずるいよなぁって思うんですよね。そんな自分なりのちょっとした抵抗、ちょっと皮肉みたいなのも込めてたりしてます。

マルシィ

メジャー1stアルバム『Memory』
2022年6月1日(水)リリース

マルシィ one man live tour 2022 “Memory”
日時:2022年7月1日(金)・19:00〜
会場:music club JANUS(大阪市中央区東心斎橋2-4-30 5F)
料金:3500円(スタンディング)

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