旧小学校をリノベして10年、淡路・のじまスコーラで感謝祭

2022.6.16 06:30

複合施設「のじまスコーラ」(兵庫県淡路市)

(写真6枚)

淡路島で2012年にオープンした複合施設「のじまスコーラ」(兵庫県淡路市)が、開業10周年の記念イベントを企画。6月16日からの10日間、さまざまな催しがおこなわれる。

同施設が位置するのは、阪神・淡路大震災(1995年)の震源に最も近い断層があった野島地区。震災以来の少子高齢化に歯止めがかからず廃校になってしまった「旧野島小学校」を活用し、マルシェをはじめ、ベーカリーやカフェ、レストランがある観光スポットとして2012年にオープンした。

運営は、パソナグループの「パソナふるさとインキュベーション」(代表:瀬川康弘)。ヤギやアルパカなど、かわいい動物たちと触れ合える動物園も併設し、今や野島地域のシンボル拠点として、観光客はもとより、地元でも親しまれている。

同社の瀬川社長は、「開設以来、震災の復興、地域活性化のシンボルを目指し、再生に取り組んできました。地域住民の方のご理解、お客さまのご支援、ともに施設を育んできた従業員のおかげで、節目の年を迎えることができました」と喜びを語る。

イベント期間中、3階ではこれまでの歩みを写真とともにたどる『のじまスコーラ歴史写真展ブース』を設置。地元の人には懐かしい、改装前の小学校の外観や職員室なども展示される。

着工当時を思いかえし、「教室の名残、記念碑、校歌が刻まれた木版、卒業生の手形などの作品などはそのままの状態にすることで、設立時から閉校になるまで脈々と受け継がれてきた野島小学校の歴史を途絶えさせないことを意識しました」と瀬川社長。リノベーションの醍醐味である既存の造りや設備をどのように活かし、課題をどのように解消するかという視点に注目すると、より面白く、今でも学びが多いという。

ほかにも、施設や旧小学校にまつわるクイズを全館を会場に解き明かす『のじまスコーラ 謎解きゲーム』、1階・マルシェでは『玉ねぎ詰め放題倍増キャンペーン』がおこなわれるなど、大人から子どもまで楽しめる企画が盛りだくさんだ。

さらに、施設内の店舗利用で貰えるビンゴカードを使った『ビンゴ大会』(土日限定)も実施。芝生広場にて、淡路牛や玉ねぎなど淡路島ならではの豪華景品が用意されるという。『のじまスコーラ10周年記念感謝祭』は、6月26日まで。

取材・文/みやけなお

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