ちむどんどん第10週振りかえり・あの日、イカスミジューシー

2022.6.17 08:15

笑顔で話す比嘉暢子(黒島結菜)(C)NHK

(写真5枚)

自然豊かな沖縄北部・やんばる地域から上京してきたヒロインが、一人前の料理人になるため奮闘する姿を描く連続テレビ小説『ちむどんどん』(NHK朝ドラ)。6月18日は「あの日、イカスミジューシー」と題した第10週(6月13日〜17日放送)を振りかえる。

ヒロイン・暢子(黒島結菜)が銀座のイタリアンレストラン「アッラ・フォンターナ」に勤めはじめて4年ほどが過ぎた。厨房の花形ポジションともいえる「ストーブ前」(コース料理のメインディッシュを作り、厨房の司令塔としての役割がある)に憧れを抱く暢子は、オーナーの房子(原田美枝子)から、2週間以内に納得のいく新メニューを提案できれば短期間だけ任せても良いと認められる。

現在「フォンターナ」の厨房では、シェフの二ツ橋(高嶋政伸)がほぼ毎日ストーブ前を担当していた。一流の料理の腕前と温厚な人柄で人望も厚く、暢子も二ツ橋の技術や能力に尊敬の念を抱く1人だ。そんななか、尊敬する二ツ橋が家庭の事情から店を辞めることになるかもしれないことを知り、暢子は動揺する。

やけ酒をあおる二ツ橋光二(高嶋政伸)に驚く比嘉暢子(黒島結菜)(C)NHK

家業の洋食屋を継ぐために「フォンターナ」を辞めるか苦悩する二ツ橋だったが、オーナーの房子が引き止める気配はない。ある夜、二ツ橋は暢子が下宿する沖縄居酒屋「あまゆ」に泥酔状態で現れる。

二ツ橋はそこに居合わせた県人会の会長・三郎(片岡鶴太郎)を目にすると、「あんたさえいなければ・・・」と意味深長な言葉を呟き、三郎に殴りかかる。そしてほどなくして、二ツ橋は退職届を房子に提出する。

一方沖縄・やんばるでは、暢子の妹・歌子(上白石萌歌)の原因不明の発熱が続いていた。母・優子(仲間由紀恵)は、大きな病院で検査を受けるために歌子を連れて東京へ行くことを決意する。歌子は体調不良による欠勤が続いたため、職場を退職する運びとなる。退職の際に、密かに気になっていた同僚の花城(細田善彦)が結婚することを知り、歌子は人知れず心を痛めるのだった。

怪訝な表情で智を見る歌子たち。左から、比嘉歌子(上白石萌歌)、比嘉優子(仲間由紀恵)、比嘉暢子(黒島結菜)、砂川智(前田公輝)(C)NHK

そして検査のために上京した優子と歌子は、4兄妹の幼馴染である智(前田公輝)や和彦(宮沢氷魚)らに迎え入れられる。その後「あまゆ」にて歌子たちの歓迎会がおこなわれるも、思いを寄せる智と暢子が親しげに盛り上がる姿を目にした歌子は、不安や焦りも相まって蚊帳の外に置かれたような気持ちになってしまう。

そして夢を叶えて活躍する姉たちと自分を比べて「うちだけ同じところをぐるぐる回っている」と、仕事や恋愛がうまくいかない現状を嘆くのだった。

歌子を気に掛けながらも、オーナー・房子から課せられた新メニューの開発に勤しむ暢子は、退店を決意した二ツ橋から引き継ぎを受けることになる。そのなかで暢子は、二ツ橋、三郎、そして房子をめぐる過去について触れることとなる。また、体調への不安から塞ぎ込む歌子だったが、いよいよ検査結果がわかる日となり・・・。

本作は、ふるさとの沖縄料理に夢をかけるヒロインと強い絆で結ばれた家族の、沖縄本土復帰からの50年の歩みを描く物語。奮闘する物語。放送はNHK総合で朝8時から、またBSプレミアム・BS4Kでは朝7時半から。土曜日はその週の放送を振りかえる。

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