城田優との信頼関係に、森崎ウィン「夜中に電話しようかな」

2022.6.22 18:45

ミュージカル『ピピン』で主役をつとめる俳優・森崎ウィン(6月17日・大阪市内)

(写真3枚)

スピルバーグ監督の映画『レディ・プレイヤー1』(2018年)でハリウッドデビューを果たし、その後も国内外問わず、演技から音楽活動までボーダーレスで活躍している、ミャンマー出身の森崎ウィン。主演をつとめるミュージカル『ピピン』の会見が、大阪市内でおこなわれた。

■城田優に続く、国内2代目「ピピン役」

1972年にブロードウェイで初演され、2013年の再演は「トニー賞」のミュージカル部門・最優秀リバイバル作品賞を受賞した名作。一国の王子・ピピンが、自分の境遇に疑問を持ち、本当の幸せを探して旅をするという物語を、サーカス芸なども交えながら、はなやかに見せていく舞台だ。2019年には城田優主演で、日本版の初上演が実現している。

森崎は初演を、普通に観客として観に行ったそうで「ミュージカルの概念を大幅に超えていて、今まで味わったことのない感触をすごく感じました。僕はSNSとかあまり更新しない人ですけど、『ピピン』だけは『観に行きました』と自分で上げましたね」と、当時の興奮を振り返る。そのため、ピピン役のオファーが来たときは「すごくビックリしたけど、すっごくうれしかった。自分の強い思いが、引き寄せたのかもしれないです」と語った。

■「夜中に電話しようかな(笑)」(森崎)

とはいえピピンは歌や踊りだけでなく、アクロバットやギター演奏などもこなさねばならない、かなり難易度の高い役。森崎は「優君(城田優)からも(共演の)クリスタル・ケイさんからも『ピピン、大変だよー』と言われました」と苦笑するが、城田からのアドバイスが、今の支えになっているとも言う。

「優君は、僕のことをいろいろわかった上で『ウィンだったら大丈夫。ピッタリだと思うし、絶対できる。なにかあったらすぐ連絡して』と言ってくれて、それがすごく励みになりました。『優君がここ(自分のそば)にいる』と感じるだけで十分がんばれるけど、多分稽古がはじまったら追い込まれると思うので、そのときは急に夜中に電話しようかな(笑)」と、茶目っ気たっぷりに答えた。

■新たな「森崎ウィン」を発見?

ミュージカルの主演舞台はすでに幾度か経験済みだが、シングルキャストでの主演はこれが初。映像の演技や歌手としてのライブとも違う「森崎ウィン」の魅力が、ミュージカルの舞台にはあるはずだと、力強く話す。

「とにかく楽しみだ」と語る森崎ウィン(6月17日・大阪市内)

「物語のキャラクターを通すことで『あ、こんな顔をするんだ。こんな声でも歌うんだ』ということが、きっと出てくると思うんです。前後に芝居がないと、多分そんな声にならないというものが。その良さが、ミュージカルにはたくさん詰まってると思います」と自己分析したうえで、「シングルでこれだけの公演数をやるのは、人生でも初。この夏、森崎ウィンが大きく変わる気がします」と宣言した。

森崎とクリスタル・ケイのほかには、今井清隆、霧矢大夢、愛加あゆなどが出演。東京公演を経て、9月23日~27日に「オリックス劇場」(大阪市中央区)で上演。チケットはS席1万3500円ほか、現在発売中。

取材・文/吉永美和子

ミュージカル『ピピン』

会場:オリックス劇場(大阪府大阪市西区新町1-14-15)
期間:09/23(金・祝)~/09/27(火)
料金:【マチネ】※9/24(土)12:00、25(日)12:00、26(月)13:00、27(火)13:00 S席 1万3500円、A席 9500円、B席 7500円
   【ソワレ】※9/23(金・祝)17:00、24(土)17:00 S席 1万2500円、A席 8500円、B席 6500円

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