ちむどんどん第13週振りかえり・黒砂糖のキッス

2022.7.8 08:15

見つめ合う和彦(宮沢氷魚)と暢子(黒島結菜)(C)NHK

(写真5枚)

その頃、沖縄では暢子の姉・良子(川口春奈)が教師としてのあり方に悩み、別居中の夫・博夫(山田裕貴)のもとを訪ねていた。教師としての思いを夫婦で語らうなかで、博夫の「立派な教師にはなれないし、ならなくてもいい」という言葉を聞いた良子は、改めて生徒に寄り添いながら向き合おうとする。

一方東京では、愛と話し合って料理に専念することを宣言した暢子だったが、その矢先に誰もいない下宿先の「あまゆ」で和彦と2人きりになってしまう。これから愛と会う約束があるという和彦は、暢子と話しながら愛を待つ間に「沖縄の文化を後世に語り継ぎたい」という父・文彦の思いを引き継ぎたいと話し、いずれは新聞社をやめる覚悟でその夢を実現させたいのだと語る。

手を取りながら見つめ合う和彦(宮沢氷魚)と暢子(黒島結菜)(C)NHK

和彦の沖縄への想いや思い出を話すうちに、また心が揺れ動く暢子。さらに、和彦が結婚で引っ越す前にみんなで海に行こうと提案する暢子に、和彦は「2人でもいいけど」と口にする。その発言に動揺した暢子は包丁で指を切ってしまい、和彦が心配して駆け寄るも、そのはずみでふたりは手を握り見つめ合い続けてしまう。

その沈黙を破るように、沖縄の伝統芸能「エイサー」の練習を終えた県人会長の三郎(片岡鶴太郎)たちが「あまゆ」を訪れ、ふたりは我に帰る。三郎の計らいで何事も無かったかのように取り繕うも、ほどなくして店の奥からまだ来ていないはずの愛が出てくる。

実は和彦たちより先に「あまゆ」に到着していた愛だったが、店主の順次(志ぃさー)の気遣いで、和彦がくるまでの間に仮眠をとらせてもらっていたというのだ。動揺する和彦をよそに「今日はもう遅いから、また」と店を出るも、愛は和彦と暢子の様子を察知していたのだった。

2人きりで食事をとる暢子(黒島結菜)と和彦(宮沢氷魚)(C)NHK

そして沖縄・やんばるでは、食品卸会社を起業した智(前田公輝)が、挨拶周りや交渉を兼ねて帰郷していた。暢子との将来を夢見る智は、暢子との結婚に向けて本格的に動き出す。その様子に、智への思いを秘める暢子の妹・歌子(上白石萌歌)は胸を痛めていた。

すると、時を同じくして、暢子の実家に上原照賢(大工哲弘)という人物が訪ねてくる。上原は、亡き父・賢三(大森南朋)がかつて民謡歌手を目指していた頃の師匠なのだという。上原の唄三線を聴いた歌子は、民謡歌手になりたいという夢を見つけて・・・。

本作は、ふるさとの沖縄料理に夢をかけるヒロインと強い絆で結ばれた家族の、沖縄本土復帰からの50年の歩みを描く物語。奮闘する物語。放送はNHK総合で朝8時から、またBSプレミアム・BS4Kでは朝7時半から。土曜日はその週の放送を振りかえる。

  • LINE
  • お気に入り

関連記事関連記事

あなたにオススメあなたにオススメ

コラボPR

合わせて読みたい合わせて読みたい

関連記事関連記事

コラム

ピックアップ

エルマガジン社の本