今注目のピン芸人、ネタや出囃子も「英語」意識するワケ

2022.7.25 07:00

お笑い芸人・kento fukaya

(写真7枚)

「高校生のころから『英語はおもしろい』って感覚に」

マンゲキ舞台でのkento fukaya。フリップ芸のときは暗転からスタートするが、自身のなかで出るタイミングは決めているそう

瀬戸:そのタイミングで変えたっていうのは、何で?

kento:なんだかんだ5年くらい同じ曲でやってたので、飽きてしまったというのが1番なんですけど。で、あるときに(ピン芸人の)今井らいぱちとたまたま居酒屋で飲んでたところにこの曲が有線で流れてきて、ビビッときて。絶対これだって、もう直感でしたね。曲調がすごいしっくりきたというか。

瀬戸:でも確かに前の曲と比べると・・・ほんまちょっとやけど大人っぽくなってるっていうニュアンスは分かるなあ。 

kento:細かいニュアンスでやらさせてもらってます(笑)。なんか前の曲は馬鹿騒ぎみたいな感じあるじゃないですか。

瀬戸:この曲に変えたとき、お客さんに「こういう風に感じてくれたらいいな」という思いはあったん?

kento:昔のただ明るいだけの僕じゃない、ネタの深さを見てもらおうと思ってたので。芸歴も重ねて「変わったぞ」っていうところを、まずは音から入ってもらいたくて。

瀬戸:ぴったりやね。子どもの無邪気ないたずらから、ハロウィンパーティとかで手の込んだ悪さとかしてそうな感覚になるというか・・・。今はまだ曲調にポップな要素が残っているけど、まだまだ成長していくと。

kento:今使っているのがエレクトロバージョンなので、今後はエレクトロがとれて、だんだんレイ・チャールズに近づいていってるかもしれないです。

瀬戸:もう1個研ぎ澄まされたら原曲の渋い感じになるかもってことね。ほんでレイ・チャールズの顔で舞台に出ると。

kento:それはやりすぎ! やんちゃしすぎてアメリカの子どもに戻ってます(笑)。

瀬戸:でも決め手は曲調がドンピシャやったってことやけど、歌詞はこだわるん?

kento:特にこだわりはないです。でも英語が良いなとは思っていますね。

「歌詞を一応調べててんけど、『金も仕事もないろくでなしの男が女に愛想をつかされた』みたいな内容らしい」と、瀬戸から明かされたまさかの事実に「そんな歌なの!? ずっと知らないままで良かったわ!」と嘆くkento

瀬戸:海外とか英語とかが好きよなぁ。 それは何かきっかけとかあるの?

kento:高校生のころから「see you」「game over」っていう言葉にハマってまして。それの延長線で芸名もローマ字で、ネタにも英語を若干入れてますし。好きというか、単純におもしろいなって。

瀬戸:自然と英語の響きが好きで、それがどっか自分のなかにあったんやな。 なんでそのワードがおもしろいって思ったんやろ? なかなかませてるというか、ちょっと違うよね感覚が。

kento:意味分からないスカし方してますね(笑)。僕、愛知県出身なのでツッコむ文化がなかったんですよ。だから困ったときに「なんでやねん!」じゃなくて「see you!」って言うのがなんかおもしろかったんです。芸名も横文字で日本語の歌詞の曲が流れてもイメージと違うかなって思って、今のような曲になりましたね。

瀬戸:昔からの感覚を今の芸風にも繋いでいっているっていう感じか。じゃあ今後もアメリカの子ども、イギリスの高校生と続いて、もっと芸歴を重ねていく訳やんか。ってなったら次は・・・ドイツの政治家とか?(笑) ちょっとずつ変えていこうっていう意識はあるんか。

kento:カナダの社会人とか(笑)。でも今のところ変える予定はないですね。全然楽しくテンションを上げて出られているので。

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