未整備の難波宮跡にレストランや広場、関西万博に向けて計画

2022.8.5 12:15

これまで未整備だった「難波宮跡公園(北部ブロック)」の計画案が発表された(8月5日・大阪市中央区)

(写真8枚)

大阪市の定例会見が8月4日に実施され、「難波宮跡(なにわのみやあと)」の一部と「難波宮跡公園」の整備・運営事業者を発表。『大阪・関西万博』が開催される2025年春ごろには、すべての整備が完了予定であることも分かった。

「難波宮跡公園」を含む同エリアは、大阪市と府による『大阪都市魅力創造戦略2025』における重点エリアのひとつ。2050年の遷都1400年に向け、歴史的な魅力あふれる「難波宮跡」を体感できるよう、市が公園整備やにぎわい創出を担う整備・運営事業者を募集していた。

決定した事業者は、「エヌ・ティ・ティ都市開発」(代表:辻上広志)など3社からなる「難波宮跡公園『みんなのにわ』プロジェクト」。2023年春には南部ブロックの運営を開始し、続いて北部の工事を2024年度中に終え、『大阪・関西万博』開催時には多くの人が利用できるように進める計画だ。

これまで未整備だった「難波宮跡公園(北部ブロック)」には、レストランと芝生広場が予定されている
これまで未整備だった「難波宮跡公園(北部ブロック)」には、レストランと芝生広場が予定されている

対象エリアは「難波宮跡公園(北部ブロック)」と「難波宮跡(南部ブロック)」とされ、特にこれまで未整備だった北部は、新たに後期内裏正殿などの遺構表示を施す芝生広場や、駐車場を完備した4棟の飲食店などを整備。また、魅力を一層高めるために歴史ガイドツアーや伝統芸能特別講演、フードフェスなども予定しているという。

松井一郎市長は、「進化を続ける史跡を目指し、将来にわたって多くの人が集まり交流する空間を作っていきたい。万博に来られる方が、北側に隣接する大阪城公園を含めた歴史豊かなエリアに訪れていただけるよう、市としても国内外に積極的に発信する」と話した。

取材・文・写真/岡田由佳子

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