宝塚版ハイロー演出・野口氏、HIROに提案「次作もぜひ」

2022.8.27 06:15

左からコブラ役の宝塚歌劇団宙組・真風涼帆、宝塚歌劇団演出家・野口幸作氏、LDH JAPAN会長・HIRO氏、原作脚本・平沼紀久氏(26日・宝塚大劇場)

(写真2枚)

LDH JAPAN(以下、LDH)の人気プロジェクトを舞台化させた宝塚歌劇団宙組公演『HiGH&LOW ーTHE PREQUELー』が、8月27日に「宝塚大劇場」(兵庫県宝塚市)で開幕。その囲み取材が26日に同所でおこなわれ、LDH会長のHIRO氏、宝塚歌劇団演出家の野口幸作氏らが登壇した。

「SWORD地区」と呼ばれるエリアを舞台に、ダイナミックな映像表現や圧巻のアクションで男たちの闘いと友情を描いてきた『HiGH&LOW』。対極ともいえる「宝塚歌劇」がその世界観を舞台化すると決まり、「ハイロー」「宝塚」の両ファンから注目を集めてきた。

■ LDHの楽曲をふんだんに盛り込んだ、愛あふれる演出

今作を演出するのは、大劇場での芝居作品は初挑戦となる気鋭の若手演出家・野口氏だ。元々LDHの楽曲に興味があったといい、「これまでもワークショップなどで、GENERATIONSさんの楽曲を何度か使わせていただいてて。そのときにLDHさんの曲って宝塚にすごく合うなと実感したんです。今作はほぼLDHさんの曲なので本当にうれしかったですし、そこに宝塚らしさをどう出すか工夫しました」と、喜びを明かした。

ゲネプロを観劇したHIRO氏は、「野口さんがSWORDの各チームの特徴を研究し、表現してくださっていて本当にうれしかった。宝塚さんが解釈すると『HiGH&LOW』がこういうアプローチで表現されるんだと、いろんな刺激をもらいました」とコメント。

野口氏は、「原作では鬼邪高校の村山良樹演じる山田裕貴さんは歌わないですが、宝塚では歌います。また達磨一家のチーム曲『VOICE OF RED』では太鼓の生演奏を取り入れたり(バックで踊る花魁は『ダルマ』衣装で登場)、KEN THE 390さんが指導をしてくださってタカラジェンヌがラップに挑戦したり・・・このあたりが宝塚とLDHのコラボならではだと思います」と解説した。

そして、「今回、LDHさんとお仕事できて本当に勉強になりました。次はプリレジェ(白濱亜嵐率いる貴族と片寄涼太率いる王子が火花を散らす、HIRO総合プロデュースのプロジェクト『貴族降臨 ーPRINCE OF LEGENDー』)も宝塚でやっていただきたい」と、HIRO氏に提案していた。

宙組公演『HiGH&LOW ーTHE PREQUELー』は、8月27日から9月26日まで「宝塚大劇場」で、10月15日から11月20日まで「東京宝塚劇場」でおこなわれる(後半はショー作品『Capricciosa(カプリチョーザ)!!ー心のままにー』を上演)。

宝塚歌劇団宙組公演『HiGH&LOW -THE PREQUEL-』

期間:2022年8月27日(土)〜9月26日(月)
会場:宝塚大劇場(兵庫県宝塚市栄町1-1-57)

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