「パンダコパンダ」50周年、デジタルリマスターで限定上映

2022.8.29 21:30

『パンダコパンダ』(C)TMS

(写真1枚)

監督を故・高畑勲さん、原案・脚本・画面設定を宮崎駿が担い、のちの『となりのトトロ』の原型とも評される名作短編アニメ『パンダコパンダ』(1972年)。その公開50周年を記念して、デジタルリマスター版2本立てが、期間限定で上映される。

日中国交正常化を記念し、上野動物園にジャイアントパンダが贈られ、空前のパンダーブームとなった当時。アストリッド・リンドグレーン原作『長くつ下のピッピ』のアニメーション化を企画していたが頓挫してしまった高畑&宮崎が、オリジナル企画として立ち上げたのが、この『パンダコパンダ』だった。

主人公は、竹林にあるお家で暮らす小学生・ミミ子。両親はおらず、同居している祖母が法事で家を留守にしたため、しばらく一人暮らしとなってしまう。そんななか、彼女のもとに人の言葉を理解するパンダの親子が突然現れ、そこから奇妙な共同生活がスタートする物語だ。

『ピッピ』の要素を随所に感じさせつつ、自由な世界で伸び伸びと育つ子ども本来の力強さを描いた本作。同時に、大きな体のパパンダが大きな口で笑う姿などは、のちの大人気作品『となりのトトロ』の原点とも言われている。

そんな名作が公開50周年を記念して、『パンダコパンダ』(35分)、『パンダコパンダ 雨ふりサーカス』(39分)の2本立てで上映されることに。公開は9月23日から10月6日までの2週間限定。全国93の映画館にて。

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