何気ないツイートが…2年越しのリプに感激、象印の対応が話題に

2022.9.4 09:15

象印の「シームレスせん スクリューボトル」を早速購入しためろうさん。紫カラーの推しはKing & Princeの岸優太さんだそう

(写真3枚)

2020年10月、「パッキンが一体型になったありがたい象印のボトルにパープルがあったら即決なのに・・・」という何気ないツイートに、約2年後の8月8日、「こんにちは! この度シームレスせんに新しいカラーバリエーションが仲間入りしましたので、リプライにてご連絡いたします」と象印の公式アカウントから返信がつき、話題となった。

これに対し、ツイート主のめろう(@surprisekonyoku)さんは、「2年前にツイートしたこれ、象印さんがパープル採用してくれて今日リプいただいたんですけど、えっ?!?! 本当に?!?! 手厚すぎますでしょ!!!! オタク買おー!!!!」と驚きのコメントを投稿。

https://twitter.com/surprisekonyoku/status/1556456392072245248
岸優太さんの「名前の通り、優しくてたくさんの人に愛される、その人柄が素晴らしくて尊敬できるところ」が好きだそう

SNSでは「2年越しのリプすげぇwww」「神対応、半端ないですね・・・!! 感動しました」「ちゃんと覚えてるの泣ける」「象印さんやるやんけ!!! カッケーーーーーー!!」など多くの反響が集まった。

9月1日に発売されて早速手元に届き、「めちゃくちゃ可愛い素敵な色。念願のパープルボトルうれしいよ〜・・・象印さんありがとうございます・・・・・・」と喜びを報告するめろうさんと、「シームレスせん」を製造販売するメーカー「象印」(本社:大阪市北区)の広報・美馬本紘子さんに話を訊きました。

■ 「この対応はなかなか出来ることではないと思う」(めろうさん)

──2年前のツイートが今回採用された件について、改めて感想をお聞かせください。

2年前のやりとりにお返事いただけたことは、非常に驚きました。パープルはカラー展開としてあるようであまり無い色なので、とてもうれしかったです。

もちろん私の要望が通ったわけではなく、さまざまな媒体で意見を拾い、情報を集められていたのだと思いますが、数年を経て要望していた一個人へ「商品が出来たこと」をお知らせされる、その対応はなかなか出来ることではないと思うので、素晴らしいなと思いました。素敵な色の商品を作っていただいたことに感謝です!

──ツイートしたときは「象印さんに届いてほしい」という思いでつぶやいたのでしょうか?

そのときは届けばいいなぁと思いましたが、公式さんからまさかリプが届くとは思いもしませんでした(※同日に「シームレスせん、興味を持っていただきありがとうございます! カラーについて貴重なご意見ありがとうございます」との返信があった)。その時点でびっくりしているのに、さらに2年後にまたご連絡をいただき、2度驚きました。

https://twitter.com/surprisekonyoku/status/1314414341383352321

──その返信で「オタクは多色展開に弱いので何卒よろしくお願いいたします!!」と伝えていますが、水筒以外にも「推しカラー」のものをよく集めているのですか?

推しカラーは常々集めていて、雑貨や衣服などつい手に取ってしまいます。身に付けているだけで気分が上がります。シームレスせん、ネットで購入して早速届いたのですが、めちゃくちゃかわいい素敵な色でした。使いまくります!

■ 「直営店がないからこそ、SNSの意見を活用したい」(象印・美馬本さん)

──今回の新色展開は、めろうさんのツイートの意見を採用したのでしょうか? 

私たちは、直営店舗を持っていない分、弊社や製品・サービスに対してお客さまからの素直なご意見を聞かせていただくツールとしてツイッターなどSNSを積極的に活用したいと考えています。

弊社の製品は、「日常生活発想」というコーポレートスローガンのもと、お客さまの不満解決を目的に開発されたものが多いです。そこで、さまざまなつぶやきをされている方の期待に応えられそうな製品・サービスがある場合は、厚かましいですが弊社側からご紹介のリプライを日頃より積極的にさせてもらっています。

──そうだったんですね。

はい。2年前、シームレスせんが初めて登場した際も、カラーについてのご要望をいただくことも多かったため、これを機にご案内させていただきました。

象印「シームレスせん」SM-ZB型のカラーバリエーション

──これまでにもSNS上の意見を採用されたことはあるのでしょうか?

SNSの声だけが商品化に生かされるということはありませんが、SNS上でのみなさまの声は、貴重なアドバイスと受け止め、参考にさせていただくことが多くなっています。製品は異なりますが、昨今、象のシンボルマークがかわいいというお声も多くいただくようになり、シンボルマークだけをあしらった製品も増えたんですよ。

──メーカーさんも商品の色展開などについては、非常に悩ましいのかな、と思いました。商品の色を決めるときには、どういったことを考慮されておられるのでしょうか?

ファッションやインテリアを中心としたトレンドカラー、自社のラインアップや市場とのバランス、販売を続けるなかで割り出される人気の高い色柄の動向観察なども含め、多面的な視点から検討をしています。

今回話題に挙がったマグに関しては、商品の位置づけに合ったコンセプトを先に決めて、その世界観に合うカラーを候補に挙げていきました。また、多数挙げた候補のなかから色数を絞っていく段階でアンケート調査の結果を参考にすることもあります。

象のマークも近頃人気なのだとか(提供:めろうさん)

──今回、何気ない要望ツイートに応えられたということで多くの人が驚いたようですが、反響はどうですか?

めろうさまには2年前にご希望のカラーでお応えすることができなかったので、今回喜んでいただけたことは本当にうれしいです。何より、今回の件で多くの方が「象印のシームレスせんは使いやすい」という声を投稿してくださいました。実際に使ってくださっている方がこんなにいらっしゃるんだと実感できて、とてもうれしかったです。

今後も悩まれている方がいれば、弊社の製品・サービスで何かお応えできることがないか? お声掛けする感覚でコミュニケーションをできるよう、心掛けていきたいと思います。

今回話題になった「シームレスせん スクリューボトル」(5500円〜)は、「せん」と「パッキン」がひとつになっており、パッキンをはずして洗わなくてよいというお手入れの簡単さも好評だそう。容量250ml〜720mlの6種類、10色展開(カラーバリエーションはサイズによって異なる)。象印公式オンラインショップのほか、量販店などで販売中。

取材・文/野村真帆

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