影山&遠藤、世界のアニソン熱に驚き「大きな可能性を感じた」

JAM Project(左から)福山芳樹、奥井雅美、遠藤正明、きただにひろし、影山ヒロノブ
ソロのアニソンシンガーとして高い人気を誇る5人によるドリームチーム「JAM Project」(以下、JAM)。今や日本国内のみならず、アニメソングが世界中で愛されているが、特にJAMは熱狂的な支持を集めている。
なぜ、日本のアニソンは海外でも人気なのか。今回は同ユニットのメンバーである、「アニソン界のプリンス」の異名をとる影山ヒロノブ、「アニソン界の若獅子」こと遠藤正明に、その点について話を訊いた。
■ 曲がヒットしたあとも、バイトを続けていた影山
──影山さんは28歳のとき、『ドラゴンボールZ』のオープニング曲『CHA-LA- HEAD CHA-LA』(1989年)でブレイクしました。アニソンシンガーとしてのポジションもそこで確立されたんじゃないですか。
影山:たくさんの方にそこで知っていただくことはできましたが、でも『CHA-LA- HEAD CHA-LA』のあともバイトをしていたんですよ。
──え、本当ですか!
影山:22歳で結婚をして、そのあとアニソンと出合ったのですが生活が一番苦しい時期でもあり、家庭のために建築現場のバイトを始めたんです。そこで何年か働いているときに『CHA-LA- HEAD CHA-LA』が売れたんです。
で、バイトをやり始めてから10年くらい経ったとき、友だちが独立して建築会社を立ち上げ、僕も一緒にそこで働くようになりました。その会社を頼ってくれる人たちもたくさんできて、逆に辞めるに辞められなくなって(笑)。37歳になって本当にアニソンシンガーとして忙しくなったから、「これ以上は迷惑をかけられないな」と思って退社しました。

──まわりの方から「『ドラゴンボール』を歌っている人ですよね」となりませんでしたか。
影山:ありましたね。取引先の社長さんが、仕事中に僕の曲を流してくれたり(笑)。
遠藤:実は兄さん(影山)が働いていたところで僕もバイトをしていたんです。兄さんが辞めたときは作業着をもらいました。それを着て働いていましたね。
──時代性もあるかもしれませんが、1980年代や1990年代はアニソンシンガーだけで食べていくのって大変だったのでしょうか。
遠藤:もちろん人によるとは思うのですが、プロになっても食えない人は少なくなかったとは思います。ビッグタイトルをリリースしていたらそれだけでやっていけるかもしれませんけど、当時のアニソン界ではそれは稀ですよね。僕も「やっぱり現実はそう甘くない」と感じましたし。ただ、続けていくことが必要だとは思います。
影山:曲が良いところまでいっても、当分はバイトをした方が安全だったというか。業界的にもどうなっていくか、まだ分からなかったから。「バイトをしたいので、影山さんの職場に入れてほしい」と僕に頼ってくるアーティストも結構いましたし。
■「アニソンって世界で1番難しいんじゃないかな」(遠藤)
──そのあとJAMは結成され、日本のアニメのブームも相まって世界的に支持されるユニットになっていきましたね。
影山:JAMが結成された2000年以降、インターネットの波に乗ってアニソンがどんどん海外へと広がっていきましたね。スペイン・バルセロナの『サロン・デ・マンガ』というイベントに初めて行ったとき、街中がコスプレイヤーで溢れかえっているのを見て驚きました。
だってマジンガーZ(のコスプレをした人)が普通に道を歩いているし、地下鉄で電車が来るたびにいろんなキャラクターが乗り降りしていて。「日本のアニメカルチャーには、世界中の人をこんなに夢中にさせるパワーがあったんだ」と感動しました。

遠藤:向こうの人に「なぜ、海外でも日本のアニメは人気なのか」と尋ねたことがあるんです。そうしたら「日本のアニメのキャラクターは、失敗をしながら成長していく過程に現実味があるから好きなんだ」と言っていました。アニメ作品のクオリティがものすごくて、それに見合うだけの曲をウチらが歌えているからこそ、海外で支持してもらえるんだろうなって。
それに今のアニソンって、世界で1番難しいことをやっているジャンルだと思うんです。転調の仕方も予想外なものが多いし、どんなアーティストが聴いても「難しいことをやっているな」と感じるはずなので。
■ インターネットの影響で、海外のファンもリアルタイムに
──影山さんがおっしゃったインターネットの影響は、アニソンの海外進出を語るうえで欠かせない出来事ですよね。
影山:ネット以前と以後ではムードが全然違いますね。ネットがまだ日常的ではない時代に、フィリピン、スペインへ呼ばれたことがあったのですが、アニメカルチャーに関しても、日本からの情報の伝達がちょっと遅かったような気がします。でも今では、リアルタイムで情報をゲットできるようになった。日本で起きている物事を海外のみなさんもすぐに観たり、聴いたりできるから、海外でライブをしてもリアクションがかなり良いですよね。
遠藤:2004年か2005年頃、兄さんとブラジルのイベントに呼ばれていったことがあって。兄さんは「きっとお前の歌もみんな知っているよ」と言うんです。でも日本でも僕のことなんて誰も知らないのに、「1番遠い国のブラジルの人が知っているわけない」と思って。「兄さんは絶対に嘘をついている」って(笑)。
そうしたら日本よりも人気者なんじゃないかってくらい、本当にみんな知っていてくれていた。当時は今ほどインターネットが発達していなかったけど、それでもものすごい盛り上がりだった。「ネットってすごいな」と驚きました。やっぱり自分たちの好きなアニメの曲を、シンガー本人がやって来て歌っているということに興奮があったんでしょうね。
影山:当時から海外でも、カラオケ大会やのど自慢番組でアニソンを歌っている人がいたみたいだから。2000年代ってそうやって少しずつ広がっていた時期なんです。そんなとき「日本からオリジナルのシンガーがやって来る」となったんですよね。ブラジルでは2万人くらい集まって、本当にびっくりしました。
JAM Project
ベストアルバム『THE JUDGEMENT』
2022年9月28日(水)発売
LACA-25007 2200円(税別)
『JAM Project LIVE TOUR 2022 THE JUDGEMENT』大阪公演
日時:2022年10月16日(日)・18:00〜
会場:東大阪文化創造館Dream House 大ホール(東大阪市御厨南2-3-4)
料金:VIP席9800円、一般席8800円
電話:0570-200-888 (キョードーインフォメーション/月~土11:00~16:00)
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