「誰にも負けないように描いた」楳図かずおの美術展、大阪で

2022.9.18 08:45

アーティストユニット・エキソニモによる『わたしは真悟』を題材にしたアート (c)エキソニモ (c)楳図かずお/小学館

(写真9枚)

SFホラーの名作『漂流教室』や「グワシ」でおなじみのギャグ漫画『まことちゃん』など、数々の傑作を世に送りだしてきた漫画家・楳図かずおの『楳図かずお大美術展』が、「あべのハルカス美術館」(大阪市阿倍野区)にて9月17日より開催された。

同展では、コンピューター社会を予期したようなSF作品『わたしは真悟』の続編で、楳図の27年ぶりとなる新作『ZOKU-SHINGO 小さなロボット シンゴ美術館』を筆頭に、楳図作品を題材とした3組のアーティストによるインスタレーションアートが展示される。

16日におこなわれたメディア内覧会には出展アーティストも出席。そのひとりである鴻池は、改めて楳図作品と向き合ったという。「環境によってさまざまな役割をもつアーティストだなと強く思いました。『漫画家』というジャンルに入れられているものの、本来なら分類ができない生き物なのだなと。それがアートにも直結しているんじゃないでしょうか」とコメントした。

開会式では、当初おこなわれる予定だったトークセッションが惜しくも中止になったことを受け、「今回はこちらに来られず残念ですが、なんといっても今回の主役は作品です。とにかく僕は誰にも負けないように描きました。自信満々の作品になっているので、ぜひ皆さんに見てほしいです」という楳図のメッセージも紹介された。

『楳図かずお大美術展』は、11月20日まで開催される。料金は一般1700円。

『楳図かずお大美術展』

会場:あべのハルカス美術館(大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス16階)
期間:9月17日(土)〜11月20日(日)
料金:一般1700円、高大生1300円、小中生500円

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