ブラジャーがマスクに? 超ユニークな受賞作の世界展、大阪で

2022.9.11 17:15

ブラジャーがガスマスクになる

(写真6枚)

ユニークな研究の世界観を楽しめ、東京や福岡で大盛況だった展覧会『イグ・ノーベル賞の世界展2022』が、10月1日から「心斎橋PARCO」(大阪市中央区)で開催される。

1991年に創設され「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に与えられる『イグ・ノーベル賞』。「床に置かれたバナナの皮を人間が踏んだ時の摩擦の大きさ」など、ひたすら情熱を傾けた風変わりな研究は多岐にわたり、日本人による「たまごっち」「バウリンガル」などの商品開発が受賞したことも。さらに日本からエントリーされた研究が2007年から15年連続で受賞しており、年々「裏ノーベル賞」としても注目を集めている。

同賞を創設したマーク・エイブラハムズ氏の協力を得て制作された今回の公式展覧会では、世界の「トガった研究」に迫るべく、受賞者から借りた実物やパネルなど約60点を展示。「ガスマスクに素早く変形できるブラジャーの発明」「トーストの焦げ跡がキリストの顔に見える不思議」など、笑いとともに人間の脳の奥深さを再認識できそうだ。

また、2013年に『物理学賞』を受賞した「もし月面に池があったら、人間は池の表面を渡れる可能性がある」ことを発見した研究にちなみ、会場には月面と同じ地球の6分の1の重力を体験できる装置も登場。さらに、毎年9月に米・ハーバード大学でおこなわれ、笑いがあふれるショーのような授賞式(2022年は16日)を特集したコーナーには、式典スタッフが手作りするという個性的なトロフィーも展示される。

東京や福岡で開催された際のSNSには、「人の探究心のくだらな素晴らしさ(笑)」「楽しかった!『発想の勝利!』って感じ」「ガスマスクブラ、バウリンガル、キツツキはなぜ頭痛がしないのか・・・実用化されたものもあるけどくだらなくて最高におもしろいものだらけ!」「個人的なお気に入りは『猫は個体、液体、その両方であり得るか?』です!」など、笑いと研究のギャップを楽しむ声が多く寄せられた。

同展は「心斎橋PARCO」14階「PARCO GALLERY」で開催され、期間は10月1日~11月13日。料金は一般1500円ほか。

文/塩屋薫

『イグ・ノーベル賞の世界展2022』

期間:10月1日(土)~11月13日(日)
時間:10:00~20:00( 入場は閉場30分前まで )※最終日は~18:00
会場:心斎橋PARCO 14F PARCO GALLERY(大阪市中央区心斎橋筋1-8-3)
料金:一般1500円・小中高生1000円

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