シンデレラの「なぜ?」を解き明かす舞台、主演には水嶋凜が抜擢

2022.9.14 18:45

「母(斉藤由貴)とは、流れてる空気感が一緒」と話す水嶋凜(13日・大阪市内)

(写真2枚)

『東京2020パラリンピック』開会式の総合演出を担当した、ウォーリー木下が手がけるミュージカル『シンデレラストーリー』。主役のシンデレラ役で、ミュージカル初デビューを飾った俳優・歌手の水嶋凜が、9月12日に大阪市内で会見をおこなった。

■ 周りに助けられながら、「ポジティブ」なシンデレラに

誰もが知る童話『シンデレラ』に対して、多くの人が抱いているさまざまな疑問・・・「なぜガラスの靴は魔法が解けてもそのままだったの?」「どうして魔法使いはシンデレラを助けたの?」などを、ミュージカル仕立てで解き明かしていく舞台。水嶋が演じる本作のシンデレラは「すごくポジティブ」だという。

「シンデレラは、いじめられてかわいそうとか、みじめというイメージがありますけど、この作品のシンデレラは、自分がいじめられている実感がないというか『私は私の世界があるから、楽しくやってるの』という感じ。私自身、そういうシンデレラになることを目指して、お稽古してきました」と、観客の予想を裏切るシンデレラ像になっていると語る。

ミュージカルは初めての経験で、特に「ダンスはやったことがなかったので、振付を覚えるのに苦労しました」と告白。それでも宝塚歌劇から2.5次元まで、百戦錬磨のミュージカル俳優たちとの共演により、確実に成長できたそう。

Wキャストでシンデレラを演じる加藤梨里香とも、「わからないことがあったときに『どうしよう?』って目線を送ると、すぐ『こうだよ』と教えてくれる。頼れるお母さんみたいです(笑)」と、良い関係を築いたことを明かした。

■ 母である斉藤由貴からは「ダメ出しメモ」

ちなみに本作の作詞を手掛けた斉藤由貴は、水嶋の実母。現在おこなわれている東京公演は「みんなに褒めてもらってばかりなので、ダメ出しが聞きたくなる」という水嶋に対して、斉藤はその願いに応えるべく(?)ダメ出しを送ってくるそう。

「この役が決まったとき、具体的なアドバイスはなかったんですが『くよくよする性格を取っ払って。堂々としていれば大丈夫』というようなことを言われました」と振りかえり、「舞台を観に来るたびに、演技や立ち回りについての指摘を、紙に書いて渡してくれるんです。なかでも『心からそう思って台詞を言えば、絶対演技も心も動く』という言葉は、よく覚えてます」と、母親というより、芸の先輩からの助言を真摯に受け止めていた。

水嶋や加藤のほかには、大野拓朗、佐藤アツヒロ、アンミカなどが出演。大阪公演は10月7日~10日に「梅田芸術劇場メインホール」(大阪市北区)にて。チケットはS席1万2000円ほかで、現在発売中。ファミリー券や、20歳以下の割引チケットもあり。

取材・文/吉永美和子

ミュージカル『シンデレラストーリー』

会場:梅田芸術劇場 メインホール( 大阪府大阪市北区茶屋町19-1)
期間:10月7日(金)〜10/10(月・祝)
料金:S席1万2000円、A席9000円、B席7000円、ファミリー券 S席 大人1万2000 / 子ども5000円(※中学生以下 / 保護者同伴)、U-20席6000円

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