紙ストローの「まずい問題」を解決! 老舗チョコ屋が新たな挑戦

2022.9.16 09:00

しっかり固めのチョコで作られており、吸い心地も抜群(商品:メープル ショコラドリンク with ショコラストロー)

(写真6枚)

SDGsが叫ばれている昨今、プラスチック削減のため全国の飲食店では紙ストローの導入が進んでいる。環境へ配慮する一方で、ふやけたり紙の味がすることから「まずくなる」「不快」といった声も多い。

そんななか、スイス発の老舗チョコブランド「Lindt(リンツ)」から、チョコレートでできたおいしく食べられるストローが誕生。商品開発をおこなった大川茂隆さんに話を訊いた。

──紙製のストローを使う店が増えるなか、なぜチョコレートにしようと?

弊社でも数年前から紙や竹、バイオマス(再生可能な有機性資源)などでテストを繰りかえしてきたのですが、触感や匂い、味などリンツクオリティにかなうものがなく、これまで導入には至りませんでした。

ただ、世の中の流れやお客さまの需要など、サステナブルな商品の開発・提供は拡大していくべきだと考え、今回ひとつの提案としてショコラストローを取り入れました。

──開発にあたって苦労した点は?

リンツのチョコレートを使用することはもちろん、丈夫で溶けにくい事に注力しました。また、コロナ禍で食品に直接触れることや手が汚れる対策として、新たな資材を準備するのではなく、既存のストロー袋を工夫し、一部を残して持ち手として使える機能を開発しました。

──お客さんの反応はいかがでしょうか?

チョコレートでできていることをお伝えすると「すごい!」と驚かれています。ダークチョコなので後味は甘すぎず、口元の体温で溶けだしたチョコとドリンクが混ざり合ったり、冷たいドリンクのなかでパリパリ食感になったりする味の変化など、楽しみながらお召し上がりいただけているようです。

ショコラストローは、9月14日発売の新作ドリンク「メープル ショコラドリンク with ショコラストロー」(780円)からデビュー。色も味も濃厚なカナダ産メープルシロップをふんだんに使い、ホワイトチョコを合わせたまろやかな甘さを楽しめる。

実際にショコラストローを使って飲んでみると、吸い心地はプラスチック製と遜色なくスムーズに飲むことができ、しっかり固めのチョコなので最後までストローの役割を全うした。味もビターでドリンクの甘さとちょうど良いバランスを楽しめた。「メープル ショコラドリンク with ショコラストロー」の販売期間は10月31日まで(なくなり次第終了)、全国のリンツ ショコラ ブティック&カフェにて。

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