ちむどんどん第23週振りかえり・にんじんしりしりーは突然に

2022.9.16 08:15

営業を再開し、厨房に立つ暢子(黒島結菜)(C)NHK

(写真5枚)

ヒロインがふるさとの沖縄料理に夢をかける連続テレビ小説『ちむどんどん』(NHK朝ドラ)。9月17日は「にんじんしりしりーは突然に」と題した第22週(9月12日〜16日放送)を振りかえる。

自身が営む沖縄料理店「ちむどんどん」を立て直すために、店の味を見直していたヒロイン・暢子(黒島結菜)。そこで暢子は「沖縄料理に適した、美味しい豚肉を調達すること」が決め手であると確信する。しかし、暢子が求める条件を満たすような理想的な豚肉は、東京ではなかなか手に入らないのが現状だ。

暢子が豚肉について従業員の矢作(井之脇海)、歌子(上白石萌歌)たちと相談していると、そこへ偶然「猪野養豚場」の娘・清恵(佐津川愛美)がやってくる。住み込みで働くスナックのおつかいの途中で、聞き覚えのある店名に惹かれて訪れたのだ。清恵の事情も、兄・賢秀(竜星涼)が清恵を探していることを全く知らない暢子は、清恵に店の料理の試食をお願いすることにする。

試食を終え、「何か不満な点は・・・?」と尋ねる暢子に、清恵は「強いて言えば・・・豚肉」と返答。やはり豚肉か・・・と思い悩む暢子たちに、清恵は「よかったら、これ使ってみて」と、おつかいで買った皮付きの豚肉をお裾分けする。それは清恵の実家「猪野養豚場」で育てた豚肉で、さっそく味見した暢子たちもそのおいしさに感動する。

清恵(佐津川愛美)からあるものを受け取る暢子(左、黒島結菜)(C)NHK

ついに理想的な豚肉に出会えた暢子だったが、どこでこの豚肉が手に入るのかは分からず、手がかりは清恵が帰り際に残した「リリィ」という源氏名のみ。厳しい状況に頭を抱えながらも、必ずこの豚肉を仕入れてみせると意気込むのだった。

次の日、暢子の店が経営不振だと知らない賢秀を店から遠ざけるために、友人の智(前田公輝)がついた嘘がきっかけで、暢子たちは成り行きで賢秀の誕生日会を開くことになる。暢子たちが準備を進めていると、昨日手渡した豚肉の仕入れ先を伝えようと、清恵が再び「ちむどんどん」を訪れる。清恵が中の様子を伺おうとすると、そこへちょうど賢秀が到着し、ふたりは店の外で鉢合わせる。

ようやく出会えた清恵に、賢秀は「話がしたい」と訴えるが、清恵はそれをかたくなに拒む。警察が間に入った隙に清恵は逃げ出してしまう。賢秀が探している人物と、先日店にやってきたリリィと名乗る女性が同一人物だと発覚する。清恵に対する賢秀の思いに気付いた暢子は、賢秀が自信をなくしている姿を見て「ニーニー!ここが勝負所やさ!」と、兄の背中を押すのだった。

沖縄料理店「ちむどんどん」の外で話す暢子(黒島結菜)と賢秀(竜星涼)(C)NHK

一方で清恵は、暢子たちの親戚で、レストラン「アッラ・フォンターナ」のオーナー・房子(原田美枝子)のもとを訪れていた。房子から暢子に、先日の豚肉は「猪野養豚」のものであること、そして賢秀もそこで働いていることを伝えて欲しいと伝える。

鶴見では、清恵を探し回る賢秀が、沖縄県人会長の三郎(片岡鶴太郎)に本音を打ち明けていた。若者2人は、自身の本当の気持ちに向き合うようにそれぞれ諭される。

三郎の言葉に背中を押された賢秀は、ふたたび清恵を探しに夜の街へと駆け出していく。そして賢秀は清恵を探し出し、真心をこめて思いのたけを清恵にぶつける。自分の気持ちを素直に受け止めたふたりの思いはようやく通じ合い、清恵は父・寛大(中原丈雄)と賢秀の待つ「猪野養豚場」へと戻ることになる。

暢子は、賢秀と清恵のお陰で「猪野養豚」の肉を仕入れることになる。店の再起のために必要な豚肉の調達先も解決し、その豚肉を使って味を見直した看板メニュー「沖縄そば」も完成。そして、ついに営業再開の日。暢子、矢作、歌子たちは満を持して開店するが、初日の客の入りは・・・。

本作は、沖縄・やんばる地域で生まれ育ったヒロインと家族が支え合い、沖縄本土復帰から50年の歩みを描く物語。放送はNHK総合で朝8時から、またBSプレミアム・BS4Kでは朝7時半から。土曜日はその週の放送を振りかえる。

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