のん「私は、なにがあっても好きなことはやり続けたいタイプ」

2022.9.17 19:30

「女優・創作あーちすと」として活躍するのん

(写真8枚)

「まだまだ可能性があるんだな、と」(のん)

──そうやっていろんなことにチャレンジしてきた20代があと1年で終わり、来年には30代になりますね。あらためて20代って、どんな10年間でしたか。

私の20代・・・壮絶でした!

──どういう部分で壮絶でしたか。

ずっと満たされてこなかったし、そもそも私は何ごとも1番になりたい性格だから。ただ、「絶対にそうなれる」という根拠のない自信も持っているんです。それは自分らしい無邪気さでもあると思っています。

『あまちゃん』を多くの方に観ていただいたなかで自分の20代が始まりましたが、「自分はまだまだ、もっとできる」という野心は常に燃え続けていました。

「私の20代・・・壮絶でした!」と振りかえったのん

──なるほど。

2016年にのんとしての活動が始まってからも、お芝居だけではなく、音楽、絵、そして映画監督までつとめさせていただき、「自分はまだまだ可能性があるんだな」と感じることができました。そういう意味では、手応えのある20代でした。

──ということは、また新しいことを始めようとしているのですか。

いえ、当分は今やっている表現の完成度を高めていきたいです。「まだまだ、もっとできる」と思っているけど、ただやり尽くしたところもあるなって。だから現在取り組んでいることをきっちりやりながら、「じゃあ、ほかにどんな表現ができるんだろう」と模索したい。

──ここまで全力で突っ走って来られたんで、疲れもたまっているんじゃないですか

あ、ちょっと疲れました(笑)。特に去年までまさに突っ走ってきたので。2022年からは、インプットの時間をもっと設けていこうと考えています。アウトプットできるものがどんどんなくなってきているので。時間を見つけていろんなものを見聞きしていきたいですね。

写真/木村正史

映画『さかなのこ』
お魚が大好きな小学生・ミー坊は、毎日見つめて、毎日描いて、毎日食べて・・・寝ても覚めてもお魚のことばかり。ほかの子どもと少し違うミー坊を心配する父とは対照的に、暖かく見守ってくれる母は、むしろその背中を押し続けるのだった。高校を卒業し、ひとり暮らしを始めたミー坊は、多くの出会いに導かれながら、ミー坊だけの道へと進んでいくのだった。東京海洋大学名誉博士にして、タレントとしても活躍するさかなクンの半生をユーモアたっぷりに描いた映画。主演は、映画『この世界の片隅に』も絶賛されたのん。そのほか、柳楽優弥、夏帆、磯村勇斗、岡山天音、井川遥ら実力派が脇を固める。

映画『さかなのこ』

2022年9月1日公開
原作:さかなクン
監督:沖田修一
出演:のん、柳楽優弥、夏帆、磯村勇斗、岡山天音、井川遥
配給:テアトル東京

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