松井玲奈、念願の映画化叶う「私の人生において大切な作品に」

2022.9.19 07:45

映画『よだかの片想い』の舞台挨拶に登場した松井玲奈(中央)、中島歩(左)、安川有果監督(9月18日・テアトル梅田)

(写真2枚)

映画『よだかの片想い』の舞台挨拶が9月18日、大阪「テアトル梅田」(大阪市北区)でおこなわれ、主演の松井玲奈、共演の中島歩、安川有果監督が登壇。映画への思いを語った。

直木賞作家・島本理生の同名小説を原作にした同映画は、生まれたときから顔に大きなアザのある女子大生・アイコ(松井)と、彼女をテーマにしたルポ本を映画にしたい若手監督(中島)との恋愛模様を描いている。かねてから松井はこの小説の映画化を望んでおり、島本にも了承を得ていたという。

それだけに思い入れも強く、松井は主人公の人生を丁寧に編みながら演じた。「現場に原作を持っていって、脚本と照らし合わせながら、アイコがこれまでどういう人生を経験してきたのか毎回確認しながら、お芝居では中島さんが投げかけてくれるものをキャッチしながら、監督と一緒に役を作っていった」という。

役作りについては、「原作に書いてあることを大切にしました。だから、アザのある人を演じようとはまったく考えず、アイコがなにを感じていたのかを大切にしたいと思ったので。いちばん大事なのは、原作のアイコと映画のアイコの気持ちなのかなって」と語った松井。

また、同映画は「へたくそだけど私らしく生きる」等身大の女性のリアルを紡ぐ『(NOT)HEROINE MOVIES』のひとつで、同プロジェクトはこれまで松岡茉優がリアルと脳内の恋に暴走する『勝手にふるえてろ』、岸井ゆきのと成田凌が切ない関係を演じた『愛がなんだ』などを輩出してきた。

それにちなんで「へたくそ」を聞かれた松井は、「しゃべるのが下手。会話のキャッチボールができない。自己完結してしまうんです。中島さんや安川さんは相手とキャッチボールしながらしゃべるんですね。なんで私はできないんだろうって、何十年も生きてきて・・・という気持ちになってます」とシュンとした表情に。

それでも最後は前向きに、「この作品を映像化したいと、ホントにたくさんの方に力をお借りして。私の人生において大切な作品になったと思います。みなさんに観ていただけたこと、今日お会いできたこともすごくうれしいです」とイベントを締めくくった。同映画は9月16日より「テアトル梅田」ほかで公開中。

映画『よだかの片想い』

2022年9月16日公開
監督:安川有果
出演:松井玲奈、中島歩、藤井美菜、織田梨沙
配給:ラビットハウス
(C)島本理生/集英社 (C)2021映画「よだかの片想い」製作委員会

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