バズり写真家が神戸空港に「初のミュージアム」創設、入場は無料

2022.10.1 07:45

神戸空港(神戸市中央区)にオープンした「ミニチュアライフ×神戸エアポート」(撮影:Lmaga.jp)

(写真17枚)

インスタグラムのフォロワー数は360万人超え、「ミニチュア」で表現した独自の世界観で国内外から定評を得るアーティスト・田中達也。そんな彼とコラボしたミュージアム「ミニチュアライフ×神戸エアポート」が9月30日、「神戸空港」(神戸市中央区)内にオープン。さっそく足を踏み入れてみた。

■ 国内外から愛される、リアルな「ミニチュアライフ」

ミニチュア写真家、また見立て作家として活躍する田中は、「ミニチュアライフ」を作品の持ち味としており、身近にある野菜や生活雑貨などを「とあるモノ」に見立て、爪サイズの小さな人間たちとともにミニサイズの世界観を創り出していく。

田中氏の代表的な作品『ブロッコリー』

代表的な作品としては、ブロッコリーを木に見立て、その周りで繰り広げられる人々の憩いのひとときを表現した『ブロッコリー』があり、同作品はアーティストとして人気を集めるきっかけになったんだとか。SNSでの投稿を続けていくなかで、インスタグラムでは364万人、ツイッターでは55.6万人ものフォロワー数に達し、その噂は海を越え、2020年には『ドバイ国際博覧会』からも招待された。

神戸の街並みを表現したジオラマは、田中氏の作品のなかでは最大規模

■ 初のミュージアムは「良いお土産になれば」

今回のミュージアム開業にあたり、オープニングセレモニーに出席した田中は、「普段はSNSや美術館などを巡回することがメインでした。今回は初めてのミュージアム創設ということで、僕の作品を知らない人たちにも見ていただきたい。馴染みのあるものが展示となっているので、(ミュージアムに行った後)空港を見て、また作品を思い出してくれたらうれしいし、それが良いお土産になれば」と、期待を込める。

展示室1「空港や飛行機を見立てたミニチュアの世界」

展示スペースは、神戸空港の屋上展望デッキに2カ所、また中央部分に設置されたフォトスペース「ブロッコリーの大型オブジェ」の計3カ所から構成されており、展示室「空港や飛行機を見立てたミニチュアの世界」には、空の旅から着想を得た田中のイマジネーションが大爆発。

機内食や早朝フライト、チケットカウンターに手荷物検査といった旅のプロセスを臨場感、遊び心たっぷりに再現しており、思わず「あるある〜!」と口走りそうになる。また、会場内にはブロッコリーのオブジェ以外にも彼の作品と一体になって写真撮影ができるフォトスポットも完備しており、これを機にミニチュアの一部になりきってみてはいかがだろう。

空港でお馴染みの光景「手荷物検査」に「持ち込み禁止のカッター」を掛け合わせるアイデアには脱帽(写真右上)

一方の展示室「神戸の町並みを見立ての世界で表現した世界」では、神戸の町をインスピレーションに作成した田中史上最大規模となるジオラマが展示されており、神戸に馴染みのある菓子箱や缶詰などをランドマークに見立て、海側から捉えた神戸の街並みを表現している。

2025年は大阪・関西万博、またそれに伴い神戸空港では国際線の運航も決定しているため、田中は「空港にミュージアムという、新たなスポットとして、万国共通で親しんでもらえたら」と意気込んだ。営業時間は平日・朝10時〜夜7時、土日祝・朝9時〜夜8時。入場無料。

「ミニチュアライフ×神戸エアポート」

住所:神戸空港 屋上展望デッキ(兵庫県神戸市中央区神戸空港1)
時間:平日/朝10時〜夜7時、土日祝/朝9時〜8時(ブロッコリーの大型オブジェは朝6時半〜夜10時)

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