劇団四季キャストも虜になる「ノートルダムの鐘」、その魅力とは
劇団四季ミュージカル『ノートルダムの鐘』が、12月より3年ぶりに京都で開幕する。それに先立ち初演時より主演を務める俳優のひとり、飯田達郎が、10月3日に取材会をおこない、上演を重ねる度に大きな反響を呼ぶ「特殊性」について語った。
■ 日本上陸から6年、3度目の京都公演
『ノートルダムの鐘』は、『レ・ミゼラブル』などの名作を生み出した世界的文豪ヴィクトル・ユゴーが書いた「ノートルダム・ド・パリ」が原作。ミュージカルとしては、『Bat Boy』(2001年)をはじめとする数々の名作ミュージカルを生み出してきた秀才スコット・シュワルツが、本作に「演出」という形で新しい息吹を吹き込み、2014年に米国で初めて上演された。
以後日本では、2016年より劇団四季の看板ミュージカルのひとつとして親しまれており、人間の持つ光と闇の交錯が生み出す儚いストーリーには、共感する観客が後を絶たず、今回も熱いラブコールに応えて、3度目の京都公演が実現した。
■ 「100回程観て、100回は泣きました」
物語は15世紀末のパリを舞台に、ノートルダム大聖堂に住む醜い容姿のカジモド、踊り子エスメラルダ、また邪悪な計らいを企むフロローらの鮮烈な人間模様を描いたもの。宗教劇と言われるほどの歴史背景や、それに伴う生々しい描写がありながらも「100回程観て、100回は泣きました」と、観る者を虜にする魅力があるといい、それは俳優にとっても特別な作品だと飯田は話す。
「ドラマ性があって、エンディングになんとも言えない涙が流れるんです。お客さんが浄化されていくのが分かるんですよね。劇団内でも『自分もぜひ出演してみたい』という声を耳にすることがあります。この作品が持つ演出のすごさを感じますし、とても特殊な作品」と飯田。
劇団四季ミュージカル『ノートルダムの鐘』は、12月18日〜2023年4月9日に「京都劇場」(京都市下京区)にて上演される。チケットはレギュラーS席1万1000円ほか、10月15日より一般発売開始。
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