空手家・清水希容の8年間、カンテレ制作番組が国際的な評価

2022.10.4 20:30

『ベネチアテレビ賞2022』の「スポーツ部門」で金賞を受賞した、カンテレ制作のドキュメンタリー『希容の形(かた)』

(写真3枚)

大阪出身の空手家・清水希容(きよう)選手(ミキハウス)の知られざる苦悩に迫った、カンテレ制作の4Kドキュメンタリー『希容の形(かた)』。2021年8月26日に放送された同ドキュメンタリーが、イタリア『ベネチアテレビ賞2022』の「スポーツ部門」で金賞を受賞、「最優秀撮影技術・イノベーション部門」でも入賞作品に選出された。

『東京オリンピック』の新種目「空手・女子形」で銀メダルを獲得し、鮮烈な印象を残した清水選手。同局が初めて取材した2013年はまだ19歳、関西大学の大学生だったが、そこから全日本選手権7連覇、さらには世界選手権も2連覇し、一躍五輪の優勝候補として脚光を浴びる存在となった。

一気にヒロインの階段を駆け上がった清水選手。誰もが金メダルを疑わないなか、彼女を襲ったのは「勝たなければならない重圧」だった。そして、見失っていく自分の強さ。約8年間、彼女に密着し続けたカメラマン兼ディレクター・樋口耕平さんは、その知られざる苦悩を撮り続けた。

「世界一美しい形」と称された清水希容選手(ミキハウス)、プライベートも樋口耕平さんは8年間追い続けた

「世界一美しい」と称される清水選手の形。五輪の決勝では、世界ランキング1位のサンチェス選手(スペイン)と対戦するも、わずか0.18点及ばず銀メダルに。試合後のインタビューで見せた涙の意味とは、カメラは清水選手の素顔と舞台裏に迫った。ナレーションは清水選手と同じ空手糸東流で初段の俳優・吹石一恵が担当した。

『ベネチアテレビ賞2022』は、優れた番組を表彰する国際的なテレビ賞で、今年は全16部門に34カ国から475本の作品が参加。同ドキュメンタリーは、アメリカ合衆国外で制作・放送された優れたテレビ番組を表彰する『第50回 国際エミー賞』の「スポーツドキュメンタリー部門」でもノミネートされている。

https://www.youtube.com/watch?v=sdHLT8EPhvs
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