関西Jr.小柴陸が「ぼく」を演じる、ジャニーズ同期からも称賛

2022.10.12 20:15

舞台『一富士茄子牛焦げルギー』に出演する「AmBitious」の小柴陸(11日・大阪市内)

(写真4枚)

「関西ジャニーズJr.」内のグループ「AmBitious(アンビシャス)」に所属する小柴陸が、兵庫・明石市在住の作家・画家のたなかしん原作の舞台『一富士茄子牛焦げルギー』に出演。小柴とたなか、そして共演の橋本さとしと羽野晶紀の会見が、10月11日に大阪市内でおこなわれた。

■ 「学校ではしゃべるキャラだけど・・・」(小柴)

『一富士・・・』は2020年に出版され、同年「第53回日本児童文学者協会新人賞」を受賞。数年前に「おかん」が亡くなり、父子家庭となった「ぼく」と「おとん」だが、おとんが奇妙な夢を見たことをきっかけに、前向きな人生を取り戻すような出来事が、次々に巻き起こる・・・という内容だ。

2021年1月に、朗読劇とストレートプレイの中間のような「リーディングアクト」というスタイルで、沢口靖子+生瀬勝久+小柴で上演。しかし新型コロナの影響で、大阪公演初日以外の全ステージが中止に。「幻の舞台」と言われていたが、小柴以外のキャストを入れ替えての再演が実現した。

『一富士茄子牛焦げルギー』の原作者・たなかしん「このために、50枚ぐらい描き下ろしました」というたなかの絵も、舞台に使用される

小柴は、「コロナで(公演が)なくなっちゃって、とてもくやしい思いをしたので、もう1回やらせていただけるのがめちゃくちゃうれしい」と意気込み、「僕は学校ではしゃべるキャラだけど、『ぼく』はあまり周りと話せない。性格が逆だから、結構(演じるのは)難しかったです。今回も(演出の)河原(雅彦)さんに教えてもらって、精一杯頑張ります」と、初演を振りかえりつつ語った。

■ おとんには橋本さとし、おかんには羽野晶紀

それぞれ「おとん」と「おかん」を演じる橋本と羽野は、人気劇団「劇団☆新感線」の元先輩後輩同士で、気心の知れた仲。意外にも、これがリーディング公演初挑戦となる橋本は「普段から(台本の)行を飛ばしたり、漢字を間違えるというボケをよくかましてしまうので(笑)、非常に恐れていました」と正直に明かしつつも「あたたかい笑いとあたたかい涙で、心がすごく動くという感動を、お客さまに届けたい一心です」と気合を入れた。

舞台『一富士茄子牛焦げルギー』に出演する橋本さとし(11日・大阪市内)

羽野は「声に出して読んだときに『どうしよう』ってぐらい涙が出て、せやけど笑えて、とても感動しました。3人の関西人が、関西弁でやり取りできる、のびのびとした舞台ができる気がします」と予測し、役作りについて「靖子さんは緻密に作って臨んだ気がしますが、私はホンマ出たとこ勝負。きっと真逆のおかんやと思います」と語ると、橋本がすかさず「(自分も)一緒や!」と応えるなど、早くも息の合ったやり取りを披露した。

舞台『一富士茄子牛焦げルギー』に出演する羽野晶紀(11日・大阪市内)

小柴も「今日初めてお会いしたんですけど、まさに僕が思い描いているおとんとおかん」と、早くもこの空気感になじんだよう。「前回観に来たジャニーズの同期には『わかりやすく笑って泣けて、今まで観た舞台のなかで、1番面白かった』と言ってもらいました。『これぞ大阪の家族』というのを、わかってもらえると思います」と観劇を呼びかけた。

大阪公演は12月15日~18日に「ABCホール」(大阪市福島区)にて。チケットは7500円で、11月5日発売。

取材・文/吉永美和子

舞台『一富士茄子牛焦げルギー』

会場:ABCホール(大阪府大阪市福島区福島1-1-30)
期間:12月15日(木)〜12月18日(日)
料金:7500円

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