海遊館で「ジンベエザメ」の計測、アナログ手法で来園者びっくり

2022.11.1 17:50

ジンベエザメ計測の様子(11月1日・海遊館)

(写真9枚)

「計量記念日」(経済産業省制定)である11月1日、水族館「海遊館」(大阪市港区)にてジンベエザメの計測がおこなわれた。

世界中の暖かい海域に生息する世界最大の魚類(サメの仲間)で、プランクトンを食べ、最大で12m以上にもなると言われるジンベエザメ。詳しい生態は分かっておらず、国内では4館のみ、「海遊館」では海くん(オス・7〜8才)と遊(ゆう)ちゃん(メス・15〜16才)が飼育されている。

生態研究や体調管理のために毎年実施される計測だが、今回より全長に加え胴回りの計測も追加された。同館では度重なるトレーニングの結果、ジンベエザメに直接触れての計測を実現。ただ、その日の体調やジンベエザメのご機嫌によっても決まるため、この日は海(かい)くんのみ計測されることになった。

1人のダイバーが給餌しながらジンベエザメを誘導し、もう1人がメジャーを持って直接触れながら計測をおこなう。なかなかアナログだがこれが1番正確に測れるそうで、ダイバーの3倍程の大きさの胴体を手際よく測っていく様子に、水槽越しに見学していた来園者たちは「すごー!」「測っとる!」と興味津々。なお、体重は全長をもとに推定で出されるという。

ジンベエザメの全長を測る様子(11月1日・海遊館)

計測結果は、海くんは全長5m25cm(昨年+45cm)、体重1050kg(昨年+250kg)、胴周り2m20cm。また、別日に計測された遊ちゃんは、全長6m(昨年+15cm)、体重1650kg(昨年+150kg)、胴周り2m35cm。成長具合は餌の量などで異なるそうだ。

計測をおこなったダイバーの芳井祐友さんは、「普通なら人に触られることは嫌がるのですが、日頃から少しずつトレーニングをしてるので、ジンベエザメも僕らに協力してくれて測定できました。去年と比べて成長していることが分かって良かったです」と話した。

計測を見ていた女性2人組(50代)は、「愛知県から来たんですが、計測があると知って楽しみに待っていました。1年に1回ですし、実際に手で測っていてすごかったです」と興奮気味で、撮影を楽しんでいた。

また、11月5・6日には「南極大陸」水槽と「フォークランド諸島(マルビナス)」水槽に暮らす全4種のペンギンや、コツメカワウソ、カピバラの体重測定と解説が予定されている(一部インスタライブにて生配信あり)。

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