ジャージーボーイズがついに大阪へ、中川晃教「ようこそ沼へ」

2022.11.2 20:15

ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』で日本初演時より主演・フランキー・ヴァリ役を務める俳優の中川晃教(1日・大阪市内)

(写真2枚)

アメリカの人気ポップ・グループ「フランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズ」の軌跡を、『シェリー』『君の瞳に恋してる』などのヒット曲に乗せて描く、大ヒットミュージカル『ジャージー・ボーイズ』。11月3日からの大阪公演を前に、主役のフランキー・ヴァリを日本初演時(2016年)から演じ続けている、俳優・歌手の中川晃教の会見がおこなわれた。

■ 「ほかのミュージカル作品では味わえない、特別なもの」

2014年にクリント・イーストウッド監督が映画化したことでも有名な本作。4人のメンバーが交互に語り部となりながら、30曲以上の音楽に乗せて、波乱万丈のグループ活動を振りかえっていく物語。誰もが聞き覚えのあるメロディと、4人の俳優たちの絶妙なコーラスで、最後には音楽ライブのような盛り上がりを見せる舞台だ。

中川は「『フランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズ』の音楽が主役であり、僕たち4人のハーモニーが見どころ。それを作り上げる稽古は厳しくて苦労しますが、山を超えたときの達成感と説得力は格別ですね。ほかのミュージカル作品では味わえない、特別なものが感じられます」と、本作を演じる魅力を明かす。

ストーリー面も「家族と仕事のどちらを取るか? とか、お金だけでは人は満たされないとか、誰もが身近に感じたり、共感できるものが詰まっている」と見応えを語ったうえで「自分の周りの幸せに立ち返って、それを思い出してうれしくなるとか、ポジティブな気持ちになれる作品だと思います」と、観劇後は前向きな気分になれることを約束した。

■ 大阪の観客を観察「作品に入りこもうとしてくださる」

大阪の舞台に立つのは、意外にも2022年はこれが初。19歳でミュージカルの世界に入ったときから「大阪の客席は、すごい集中力を感じる」ということで、毎回公演を楽しみにしているそうだ。

ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』に出演する中川晃教(1日・大阪市内)

「最初は『これ、どんな作品やろう?』って様子をうかがって、理解したら作品に入り込もうとして、最後に『感動をありがとう!』と答えを返してくださる。来るたびに新鮮な気持ちになります」と、その印象を語る。

それを踏まえて、「ミュージカルを観たことない人も『すごいものを見ちゃった』と思っていただけるだろうし、『ようこそ、沼へ』ということになると思います(笑)。大阪でも最高のハーモニーを届けていきたいです」と呼びかけた。

『ジャージー・ボーイズ』はWキャスト制で、中川は「チームBLACK」に出演。もう一方の「チームGREEN」では「Da-iCE」の花村想太が、ヴァリ役に初挑戦する(Wキャストのスケジュールは公式サイトを参照)。

会場は「新歌舞伎座」(大阪市天王寺区)で、チケットはS席1万4000円ほか。当日券の有無については同劇場にお問い合わせを。3日公演は、終了後に中川をはじめとする、出演者たちのトークショーが開催される。

取材・文/吉永美和子

ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』

会場:新歌舞伎座(大阪府大阪市天王寺区上本町6-5-13 YUFURA6階)
期間:11月3日(木・祝)〜6日(日)
料金:S席(1階・2階正面) 1万4000円、A席(2階左右・2階正面最後列) 9500円、B席(3階) 4500円

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