花村想太に、中川晃教が期待「この道を太く、長く生きてほしい」

2022.11.3 08:45

ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』で日本初演時より主演・フランキー・ヴァリ役を務める俳優の中川晃教(1日・大阪市内)

(写真4枚)

クリント・イーストウッド監督で映画化もされたミュージカル『ジャージー・ボーイズ』の日本初演(2016年)から、主役のフランキー・ヴァリを演じ続けている俳優で歌手の中川晃教。11月1日、大阪公演を前に会見がおこなわれ、Wキャストの花村想太(Da-iCE)について話すシーンがあった。

■ 「ずっとほかのヴァリ役に出会いたいという思いがありました」

フォー・シーズンズのセンターで「天使の歌声」と評されているヴァリ。この役を演じるには「トワング」という特殊な歌唱法の習得など、さまざまな厳しい条件が課せられており、世界的にも演じられる俳優はごくわずか。しかし本舞台では「Da-iCE」の花村想太がヴァリ役に抜擢され、待望のWキャスト公演が実現した。

ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』より、(左から)中川晃教、花村想太(写真提供:東宝演劇部)

中川は「作品が長く愛されてほしかったので、ずっとほかのヴァリ役に出会いたいという思いがありました。初演・再演は『1人でよくできたなあ』と思ったし(笑)、より思いっきり演じることができるようになったのは、花村さんのおかげです」と、彼の出現を大いに歓迎している。

■ 「当時は、歌手がミュージカルの舞台に出るのは珍しかった」

中川はもともとシンガーソングライターとしてデビューし、そこからミュージカル界に飛び込んだ。同じようにミュージシャンとして活躍中の花村が『ジャージー・ボーイズ』に出ることで、音楽界の人間がどんどんミュージカルに挑戦し、お互いのジャンルが盛り上がっていくことも期待している。

中川がフランキー・ヴァリ役を務める「チームBLACK」(写真提供:東宝演劇部)

「僕が『モーツァルト!』に出た当時は、歌手がミュージカルの舞台に出るのは珍しかったのですが、今はスタンダードになっています。花村さんは今が1番忙しい時期だけど、一日一日公演を重ねるなかで、作品が愛されていき、自分も成長する・・・という、舞台ならではの経験を、僕が伝えていけたら」と、先輩としての熱い気持ちを吐露。

さらに「『ミュージカルで観る花村さんって、また全然違う顔だね』と思ってもらうことで、舞台と音楽というエンターテインメントがまたつながっていく。こういう盛り上がり方ができる人だと信じているから、この道を太く長く生きてほしいし、そのためには(先輩の)僕も磨き続けなければいけませんね」と希望を語った。

花村がフランキー・ヴァリ役を務める「チームGREEN」(写真提供:東宝演劇部)

『ジャージー・ボーイズ』大阪公演は11月3日~6日で、会場は「新歌舞伎座」(大阪市天王寺区)。チケットはS席1万4000円ほかで、当日券の有無は同劇場に要問い合わせ。「チームBLACK」と「チームGREEN」の出演スケジュールは、公式サイトでご確認を。

取材・文/吉永美和子

ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』

会場:新歌舞伎座(大阪府大阪市天王寺区上本町6-5-13 YUFURA6階)
期間:11月3日(木・祝)〜6日(日)
料金:S席(1階・2階正面) 1万4000円、A席(2階左右・2階正面最後列) 9500円、B席(3階) 4500円

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