大阪・京橋の立ち飲み屋で「椅子100円」、女性客に好評

2022.11.28 12:45

大阪・京橋にオープンした「アジア酒場 トリノゴハン」。店内はウッド調で落ち着いた雰囲気

(写真10枚)

コスパが良くてサクッと飲めると人気の立ち飲み屋だが、「疲れる」「入りづらい」という人も多いのでは。11月7日、大阪屈指の飲み屋街・京橋にオープンした「アジア酒場 トリノゴハン」(大阪市都島区)では、有料椅子を取り入れて女性客に好評のようだ。

マネージャーの藤井直美さんが女性目線で手がける同店は、ウッド調の落ち着いた内装で、ドライフラワーなどの小物や客が自由に換気できる小窓を設置するなど、細かいセンスが光る。また、高い天井や厨房デザインも相まって、立ち飲み屋特有の圧迫感を感じさせない。

基本的には立ち飲みスタイルだが、「立っているのがしんどいという声があり、解決できればと。立ち飲みを敬遠される女性の方にも来ていただきたい」との思いから、木製の「かた椅子」(100円)とクッション付きの「よい椅子」(200円)を用意している。

左から、木製の「かた椅子」(100円)とクッション付きの「よい椅子」(200円)

「バー、立ち飲み、ごはん屋使いなど、その日の気分や体調によって使い分けてほしい。また、アジア料理というとガッツリ系が多いですが、1人でも食べやすいようミニサイズにしています」と藤井さん。

2軒目で来店したという会社帰りの女性(40代)に話を聞くと、「チャージや突き出し料もないし、(椅子は)100〜200円なら良いと思いますね。あと、アジア料理でちょっとずつ食べられる所って少ないからうれしい」と言い、別の女性(20代)は「普段、立ち飲みは足もしんどいしあんまり選ばないので、椅子があるって分かったら候補の1つになる」と反応は良い。

看板商品の蒸しカオマンガイ「トリノゴハン」(690円)。トッピングのパクチーを三つ葉に変更できるのもうれしい。

記者も実際に座って1時間ほど滞在してみたが、立つ客、座る客がまばらなので客同士の目線が散らばって自然と開放感が感じられた。ちなみに、「かた椅子」は長時間座るとおしりが痛くなるので、ゆっくりしたい方は断然「よい椅子」がおすすめ。

場所は、各線「京橋駅」から徒歩約5分。営業時間は昼3時〜深夜0時(土日祝は異なる)、不定休。65歳以上の方は毎日、女性は毎週木曜に無料で椅子を利用できるという(先着順)。

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