生産終了で燃える「サクマ式ドロップス」、メルカリで中身ナシも

2022.11.15 18:15

2023年1月に廃業が決定している「佐久間製菓」の主力商品「サクマ式ドロップス」

(写真3枚)

生産終了が発表され、一躍注目の的となった「サクマ式ドロップス」(佐久間製菓)。現在多数の「転売ヤー」も出現しており、ショッピングサイト「メルカリ」には高額商品のほか、まさかの中身ナシ「缶のみ」まで出品されている。

■ 「朝9時からスーパー6店舗巡った」

コロナ禍での販売数減少や原材料価格の高騰などにより、2023年1月に販売終了が決定した「サクマ式ドロップス」。114年という長い歴史に加え、ジブリ映画『火垂るの墓』では印象的なアイテムとなっただけに、「そこはかとない寂しさ」と多くの人に衝撃を与えた。

スーパーやコンビニでは発表直後から売り切れが相次いでおり、運良く商品に出合えた人は「爆買い」「最後の1缶、大切にしよう」「缶入りはなかったけど袋入り見つけた」「朝9時からスーパー6店舗巡った」など、みな思い出を保存しようと血眼になっている様子。

■ 約4〜5倍に膨れあがる「サクマ式ドロップス」の価値

そんななかやはり「転売」というワードは増える一方で、現在「メルカリ」には多数の商品が出品。通常200円にも満たない価格が、1缶880円、2缶1999円など思わず「え!?」と言いたくなるプライスとなって並んでいる(すでに完売のものもチラホラ・・・)。

ショッピングサイト「メルカリ」に出品されている「サクマ式ドロップス」(写真はスクリーンショット)

なかでも驚くべきは、『火垂るの墓』の限定パッケージ(復刻版)が1缶1000円超えで出品されているほか、まさかの中身が入っていない「缶のみ」も。貴重な資料として置いておきたい気持ちも理解できるが、まだ販売しているお菓子の「空箱」が出回るのはかなり珍しいことだろう。

「サクマ式ドロップス」がこういった騒ぎとなり、「好きなお菓子は永遠ではない」という不安も芽生え始めたのではないだろうか。そんな気持ちを汲み取るかのように、大阪に本社を構える「パインアメ」(本社:大阪市天王寺区)は公式ツイッターで、「無くなってほしくないお菓子は定期的に購入して食べていただくことをおすすめします」(11月9日)と、騒ぎにコメントを添えた。

「サクマ式ドロップス」を販売する「佐久間製菓」は1月20日に廃業が決定している。

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