芸の異端児・新納慎也、大河をふまえ「ここまで表現できるんだ」

2022.12.31 08:00

ミュージカル『バンズ・ヴィジット 迷子の警察音楽隊』で主演を務める新納慎也

(写真4枚)

■ 『鎌倉殿の13人』はミュージカル俳優だらけ、「ありがたくて楽しかった」

──『鎌倉殿の13人』で演じた、愛情深くてお茶目な阿野全成は、新納さんの個性を活かしたナイスキャスティングだったと思います。

ありがとうございます。テレビは拍手をもらえるわけではないので、SNS等の反応を見て「ああ、いい評価をいただけたんだな」と感じました。舞台を含めても、ひとつの役をこれだけ長い時間をかけて演じることは少ないし、映像でも自分はここまで表現できるんだと実感できたのは、本当にありがたくて楽しかったです。

──夫婦役を演じた宮澤エマさんをはじめ、ミュージカル俳優が非常に多い現場でしたね。

エマちゃんは舞台で共演していたから「よーい、ドン!」が、よーいドンではなかったんですね。「撮影はじめます」という段階から相談もせず、阿吽(あうん)の呼吸で「どんな夫婦にしていくか?」というのを、お互いわかり合って進んでいけました。

──あの重いドラマの息抜きとなるような空気感を、最初から共有できたと。お互いミュージカルをやっているからこその、やりやすさみたいなことはありましたか?

そういったことは、特に感じなかったです。でも(市川猿之助が演じた)文覚と僕たちの読経合戦があったじゃないですか? あのときは「エマちゃん、僕が唱ってる(音程の)キーで、後から入ってきて。僕はそこで、3度上を唱うから」みたいなことを、パッと言ってパッとできたんです(笑)。それはミュージカルをやっている俳優同士ならではかもしれないですね。

ミュージカル『バンズ・ヴィジット 迷子の警察音楽隊』

会場:梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ(大阪府大阪市北区茶屋町19−1)
料金:1万3500円
期間:2023年3月6日(月)〜3月8日(水)

  • LINE
  • お気に入り

関連記事関連記事

あなたにオススメあなたにオススメ

コラボPR

合わせて読みたい合わせて読みたい

関連記事関連記事

コラム

ピックアップ

エルマガジン社の本