京都・二条城の非公開エリア「香雲亭」、期間限定ランチで特別公開

2022.12.17 09:30

香雲亭から見た清流園の眺め

(写真6枚)

京都の世界遺産「元離宮二条城」(京都市中京区)内にある茶室「香雲亭」。普段は一般公開されていないこちらで、期間限定の特別ランチ「早春の二の丸御膳」が2023年1月5日よりスタートする。

香雲亭は江戸時代に名を馳せた豪商・角倉了以(すみのくら・りょうい)の邸宅を移築した茶室で、一般客は庭園の「清流園」しか立ち入ることができず、公開されているのは外観のみ。しかし、冬場は観光客が比較的少ないということで「お客さんの少ない時期に、建物の細かな部分をじっくりと見てほしい」という思いのもと、2017年より完全予約制の食事提供を開始した。

今回で6回目となる早春ランチだが、今回は2023年に予定されている文化庁移転を記念した事業の一環としておこなわれる。さらに初の試みとして、1月は「聖護院かぶら蒸し」2月は「ゆばと甘鯛の豆乳鍋」と、テイストの異なる一品料理が月替わりで登場。

ランチは「京料理 いそべ」(京都市東山区)によるもので、一品料理とたけのこご飯・お吸い物にくわえ、三段重のお弁当に出汁巻き卵や棒鱈、海老芋、堀川牛蒡など、京都の食材を活かした繊細な味わいの料理が並ぶ。なかでも、揚げ浸しや真丈、餅揚げなどさまざまな形で湯葉を活かした料理は、自社で湯葉を製造している同店ならではの自慢だ。

「一昨年、昨年とコロナ禍のため収容人数が50%以下で実施していました。今年度から移動制限が解除されたので、感染症対策に力を入れた上で、より多くの方に来ていただき魅力を感じていただきたい」と元離宮二条城事務所の担当者。

「早春の二の丸御膳」の価格は3700円。期間は2023年1月5日から2月28日まで。平日は1部制、土日祝は2部制となっており、各部28名限定。予約方法は「京料理いそべ」まで電話を。

取材・文・写真/つちだ四郎

『早春の二の丸御膳』

日程:2022年1月5日(土)〜2月28日(火)
時間:平 日(1部制) 正午~、土日祝(2部制)午前11時30分~/午後1時~
会場:元離宮二条城 香雲亭
料金:3700円 ※別途入場料が必要
電話:075-551-1203(京料理いそべ)

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